複数のインデックスカラーイメージを合成して「コンポジット画像」を作成するには、メインメニューから[フィルタ]-[コンポジット画像作成]を選びます。
入力する画像は、インデックスカラーイメージのマルチレイヤ形式のものです。ダイレクトカラーイメージが混ざっているときは、インデックスカラーイメージに変換されます。
出力する画像は、1枚に合成されたインデックスカラーイメージと、入力イメージのレイヤ数と同じ枚数のマルチパレットです。パレットを切り替えることで、それぞれのレイヤの入力イメージを再現することができます。
レイヤ情報
各レイヤの名前と、使用色数を表示します。チェックがONになっているレイヤのみが、合成対象となります。
最大必要色数
コンポジット画像作成を行ったあとの色数を表示します。この値が256以下であるときのみ、作業を実行することができます。
合成方法
各イメージの合成方法を指定します。
各レイヤの色数を(2のn乗)個に揃えて合成する |
パレットの使用状況に関係なく、各レイヤのパレットサイズを(2のn乗)個(2,4,8,16,32・・・)であるものとして合成を行います。 合成後のパレットサイズは、全レイヤのパレットサイズの積になります。例えば、パレットサイズ16のイメージ2つを合成すると、16×16=256個のパレットエントリが作成されます。 |
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各レイヤの色数をそのまま使用して合成する |
イメージで使われていないパレットエントリを削除し、各レイヤでパレットを最小にしてから合成を行います。 合成後のパレットサイズは、全レイヤのパレットサイズの積になります。例えば、使用色数が8色のイメージ2つを合成すると、8×8=64個のパレットエントリが作成されます。 使用色の最適化を行う合成後のパレットで、同じ色となる組み合わせがある場合、それらを統合してパレットエントリを詰めます。これにより、より多くのイメージや色を合成することができるようになります。 |
コンポジット画像とは
複数のインデックスカラーイメージを「パレットを切り替えることで合成前の各イメージが再現されるように」1枚に合成されたものを、「コンポジット画像」と呼びます。
コンポジット画像は、イメージの内容を変更することなく、パレットを切り替えるだけで表示内容を変えることができます。より複雑なパレットアニメーションを行ったり、1枚分の画像メモリで何枚もの画像を収めるなど、より高度な映像演出を行うことができるようになります。
上のコンポジット画像は、左側3枚(a)のイメージを「1枚の16色インデックスカラーイメージと3枚のマルチパレット」になるように合成したものです。
中央のキャプチャ画像(b)は、合成されたコンポジット画像がどのようなものであるかをわかりやすくするために、追加で個別の色を割り当ててみたものです。3枚のイメージのそれぞれ重なり合う部分に、個別のパレットエントリが割り当てられるように合成されています。
「コンポジット画像作成」で出力されたマルチパレットのそれぞれにパレットを切り替えることで、左側(c)のように入力した3枚のイメージを再現することができます。