「OPTPiX ImageStudio 8」は、20年以上にわたりゲーム開発の現場でデファクトスタンダードとして使用されてきた OPTPiX シリーズの流れを組む Windows・Mac 対応の画像最適化ツールです。
高品質な画像の最適化処理は「画像の特定箇所の色を残す減色」「パレットに基づく減色」「誤差拡散を使ったRGBA階調変換」など、機能面も充実。ウェブコンテンツや広告バナーの軽量化、パレットを使用する組込機器用データ作成など、幅広い用途にご利用いただけます。
また、ゲーム開発向けにはPVRTC、ETC、ASTC、DXTC(BC)等の各種テクスチャー変換処理、アルファチャンネル付きの画像をなめらかに拡大する Clear waifu2x によるテクスチャー超解像処理機能なども搭載。最新のソーシャルゲーム開発から旧世代機のリマスターまで、クリエイターやデザイナーの作業をサポートします。
長年ゲーム開発の現場を支えた「OPTPiX 画像最適化エンジン」を搭載するOPTPiX ImageStudio 8 はPNG、JPEG、WebPといった画像を様々な方法で最適化、ファイルサイズを軽量化します。
また、広告バナーや組み込み用の画像データなどファイルサイズに厳しい上限がある場合には、指定したファイルサイズ内で最高画質になるように最適化することもできます。
PNGは高品質な減色機能に加え「PNG軽量化フィルター(Lossy PNG)」「PNGオプティマイザー」などの機能を組み合わせての最適化が可能。PNG24の場合は20~30%程度ファイルサイズを軽量化できます。
JPEGは品質調整の他、mozjpegを使用したファイルサイズ縮小にも対応しています。また、新時代の画像フォーマットWebPにも標準対応しています。
PNG、JPEG、WebPでの保存時は1KB単位で「上限ファイルサイズ」を指定し、そのファイルサイズに収まるように画質を自動的に調整して、画像を保存することができます。
また、どれくらいの画質になるのかプレビューしてから保存することもできます。
フルカラーPNG(24bitPNG)を256色以下の8bitPNGに減色し、ファイル容量を最大で1/3まで軽量化します。
また、キャラクターの瞳や口、髪の色、小さいアクセサリーなど「色が変わると印象が大きく変わってしまう領域」を指定し、その領域の色を最大限残す形で減色処理を行うことも可能です。
一般的な減色処理の場合、画像内にわずかしか使われていない色はその周りの色に引っ張られる形で色が変わってしまいます。キャラクターで言えば、瞳や口の中などの色が変わってしまうのはこのためです。
OPTPiX ImageStudio 8では「重要領域」を指定し、その領域に含まれる色をなるべく残すように減色処理を行うことができます。
従来なら256色で減色しないと残らなかった色を128色や64色でも残せるようになり、よりコンパクトなPNGファイルを作成できます。
領域指定粋は1px~16pxまで10段階で設定可能。なるべく余計な範囲を指定しないように細かな調整もできます。
また画像に指定したい箇所が散らばっているような場合でも、画像1枚あたり200箇所まで指定ができます。
処理のルーチンやマクロを組む、という作業はプログラムを知らない人にとってはなかなか難しい作業です。しかし、実現できれば作業の分業化や効率化が大きく進みます。
OPTPiX ImageStudio 8 ではマクロ処理を視覚的に組めるようにしたことで、処理の順番や処理内容、処理結果が見やすく、分かりやすくなりました。また、複数ファイルを処理する際の速度も大幅に向上しました。
作成した「アクション」を複数の画像に一括適用するマクロ処理(一括処理)機能を搭載。
例えば特定のフォルダにある大量の画像をリサイズ・最適化し、最後にテクスチャー圧縮して保存する、といったことも簡単にできます。
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マクロ処理はマルチスレッドによる並列処理に対応しています。
コア数・スレッド数の多いCPUを使うことで、従来製品(OPTPiX imésta 7シリーズ)よりも高速に処理を行うことができます。
旧世代ゲームハードのタイトルのリマスターで問題となるのが、オリジナル画像の解像度です。数百ピクセル程度しかない小さな画像は拡大しても全体的にぼやけた画像になってしまい、デザイナーによる手作業で修正に、時間や膨大なコストがかかってしまうこともあります。
OPTPiX ImageStudio 8 は機械学習による推測を用いて縮小する前の状態を再現する「テクスチャー超解像」機能を搭載。透過部分(アルファチャンネル)を含む画像の処理により、高品質な画像拡大処理を実現し、制作コストを大幅に下げることができるようになります。
オープンソースの超解像システム「waifu2x」を独自にカスタマイズ。従来の拡大アルゴリズムではノイズっぽくなったり、ぼやけた印象になってしまう画像をなめらかに拡大。特にVGA以下のサイズで開発されたゲームのイラストの拡大の際に効果を発揮します。
また、「二値アルファ画像専用の処理」など複数の処理方法をご用意。アルファチャンネル(透明部分)を含む画像をスムーズに処理し、デザイナーの手間を最小限にします。
「waifu2x」を独自に機能拡張したノイズ除去機能を搭載。画像に対してレベルを1から100までの間で任意に設定し、高品質にノイズ除去を行うことができます。ノイズ除去はClear waifu2xでの拡大処理と並行して行うこともできます。
また、高い圧縮率で保存されたり、繰り返しJPEGで保存されたことにより発生するJPEG特有のノイズに最適化したノイズ除去機能を搭載しています。
スマートフォンアプリに使用される画像の中には、KTX や PVR、ETC と言ったテクスチャー形式に変換してからアプリに組み込むものもあります。テクスチャー変換はゲーム開発ツールの一部として提供されているものが多く、デザイナーが処理した画像をプログラマーが受け取って変換を行う、というケースも。
テクスチャー変換機能も搭載している OPTPiX ImageStudio 8 ならこれひとつですべての作業が完了します。
ファイルの保存形式として DDS, KTX、PVR、PKM、ASTC の各形式を選択可能。変換ツールを介することなく直接テクスチャー形式で出力することができます。
PVRTC 形式はOPTPiX独自の高画質化技術「ClearPVRTC」で変換も可能。背景を透過にしている素材のフチの部分のノイズを低減させます。
また、PVR・KTX・DDS での保存時のRGBA階調変換にOPTPiX 画像最適化エンジンを利用することもできます。
DDS, KTX, PVR, PKM, ASTC の各形式の読み込みにも対応しています。元のテクスチャー形式を維持したまま読み込み、再保存時は元のテクスチャーデータを再現しますので、劣化無しでコンテナ形式の変更ができます。
同じライセンスでインデックスカラーのパレット操作やアニメーションGIF・PNGの作成・軽量化にも対応している「OPTPiX imesta 7 for Game & Embedded」も利用できます。
大量の画像を処理する際はImageStudio 8、パレットを細かく調整する作業にはOPTPiX imésta 7といった使い分けが可能です。
グラフィック担当者のPC1台で運用するミニマムな環境から、数十人のスタッフが関わるような大規模な開発環境まで、規模に応じたプランをご用意しています。複数ライセンスが利用できるプランではオンラインでのフローティング認証にも対応、テレワーク先や客先でもImageStudio をご利用いただけます。
また、Jenkins などの CI ツールを導入し、ビルド処理を自動化している環境向けにコマンドラインから画像最適化処理を呼び出せるプランもご用意しています。
OPTPiX ImageStudio 8は導入前の検証用にトライアルライセンスを無料で提供しています。初回起動から14日間、減色やテクスチャー変換などのすべての機能をお試しいただくことができます。
トライアルの際はOPTPiX imésta 7 for Game & Embedded も合わせてお試しいただけます。
OPTPiX 画像最適化エンジンを搭載した OPTPiX imésta / OPTPiX ImageStudio シリーズはスマートフォンアプリ・ゲームの開発企業、各種コンシューマゲーム開発会社等、様々な企業様に導入いただいています。
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