MIPMAP作成

MIPMAP作成1枚のイメージから、3Dモデルのテクスチャ表示に適したMIPMAP画像を作成するには、メインメニューから[イメージ]-[MIPMAP作成]を選びます。

なお、MIPMAP画像が作成できるのは例えば256×256など、縦横が同じ2のべき乗サイズの画像に限られます。それ以外のサイズの画像からMIPMAP画像を作成することはできません。

元イメージサイズ

元イメージのサイズが表示されます。

インデックスカラーイメージ

インデックスカラーイメージの処理方法を選びます。

ダイレクトカラーイメージに変換 ダイレクトカラーイメージに変換してから、補間色を使用して縮小します。
元イメージのパレットを保持 パレットはそのままで、新しく補間色を作成することなく縮小します。

出力形式

MIPMAP画像は複数のイメージから構成されますが、これらをマルチレイヤ画像にするか、個別の画像に分離するかを選択します。

マルチレイヤ画像
マルチレイヤ画像として、一つのファイルに出力します。
[元イメージのパレットを保持]を選んだ場合、出力された画像は「マルチパレットモード」で開かれます。
個別の画像に分離
それぞれのサイズのイメージを、個別のファイルに出力します。

作成範囲

元イメージの何分の1まで縮小するかを指定します。縦横の辺の長さを半分にした結果が整数で収まる範囲までは、縮小が可能です。
例えば128×128ドットのイメージであれば、1/2(64×64)・1/4(32×32)・1/8(16×16)・1/16(8×8)・1/32(4×4)・1/64(2×2)・1/128(1×1)まで縮小が可能です。

縮小処理

イメージを縮小するときの加工オプションです。

補間法

縮小時の補間方法を指定します。処理結果は「拡大縮小」のそれに準じます。

近傍画素法(ニアレストネイバー) 間引き(補間なし)で縮小され、使用色数が変化しません。
近傍画素法(直線補間型) 近傍画素法と直線補間法の中間的な出力になります。
直線補間法(バイリニア) シャープさには欠けますが、歪の少ない出力になります。
3次補間法(バイキュービック) 多くの場合の縮小には最適ですが、輪郭に歪が出ることがあります。
lanczos3(ランチョス3) 縮小時のディテールが強調された出力になります。

アルファチャンネルにアンチエイリアスをかける

アルファチャンネルを補間縮小し、透明と不透明の境界が滑らかに変化するようにします。
このとき、RGBチャンネル側の縮小処理にも特殊処理を施します。完全透明色の領域にある色(抜き色)と、不透明の領域にある色が混ざらないように補間を行います。

  RGBチャンネル アルファチャンネル アルファ合成表示
元の
イメージ
makemipmap_anti_001
makemipmap_anti_002
makemipmap_anti_003
アンチ
エイリアス
ON
makemipmap_anti_004
makemipmap_anti_005
makemipmap_anti_006 角が柔らかくなる
アンチ
エイリアス
OFF
makemipmap_anti_007
makemipmap_anti_008
makemipmap_anti_009角が堅くなる
通常の
縮小
makemipmap_anti_010
makemipmap_anti_011
makemipmap_anti_012輪郭に抜き色の青が混ざる

透明境界の色もれ予防

不透明領域と透明領域の境界に、透明領域の色が混じり込まないようにします。

シャープフィルタ

縮小されたイメージの輪郭を強調します。

フィルタの強さ

輪郭強調の強さを指定します。

MIPMAP画像とは

MIPMAP(ミップマップ)画像とは、一つの絵に対して複数の解像度をもった画像のことです。

3Dグラフィックスで、モデルを構成する面に貼られるイメージを「テクスチャ」と呼びます。このテクスチャは、面が遠くに表示されるときは、貼り付けられる面積が小さくなります。小さい面積に貼るテクスチャは、寸法が小さい(解像度が荒い)ほうが「縮小による画質の劣化を防げる」「テクスチャメモリのアクセス量を減らすことで速度を稼げる」などの点で有利になります。

そのため、「面の距離に応じて貼り付けるテクスチャを適切に切り替える機能」を持った3D描画エンジンが数多くあります。この機能を「MIPMAP」と呼びます。このために使用するイメージは、原寸に対して1/2・1/4・1/8……と半分ずつ縮小したイメージを持つのが一般的です。

OPTPiX iméstaは、高度な縮小アルゴリズムと減色機能で、これらの3D描画エンジンに適したMIPMAP画像を作成することができます。