画像について

OPTPiX imestaが扱う「画像」について、解説を行います。

OPTPiX imestaにおける「画像」とは、絵を表現するための部品となる複数の「イメージ」と複数の「パレット」をさします。

カラー値

OPTPiX imestaでは、色を表現する値としてRed・Green・Blueの3つの輝度と、アルファ値と呼ばれる「不透明度」を持っています。これらをまとめて「カラー値」と呼びます。

カラー値を設定するには、「カラーチャートウィンドウ」を使用します。

イメージ

イメージとは、色の情報を二次元に並べて配置したものです。「ビットマップ」とも表現します。

イメージを構成する個々の点を「ピクセル」とよびます。OPTPiX imestaのイメージは、このピクセルを長方形状に並べたものです。このとき、並べた縦・横の大きさを「ドット」で表現します。「320×240ドットのイメージ」は、横320個・縦240個のピクセルで構成されたイメージのことです。

ピクセルには、色の情報と透明度の情報が記録されます。イメージは、この情報の記録方式により、2種類に分けることができます。

ダイレクトカラー

「ダイレクトカラー」は、カラー値を直接ピクセルの情報とする方式です。
カラー値の分解能により、さらに種類を分けます。Red・Green・Blueそれぞれに8bit(256段階)を割り当てる場合は「24bitダイレクトカラー」と呼びます。同様に、それぞれに5bit(32段階)を割り当てる場合は「15bitダイレクトカラー」と呼びます。

インデックスカラー

「インデックスカラー」は、インデックス値をピクセルの情報とする方式です。インデックス値とは、カラー値の集合である「パレット」を構成する「パレットエントリ」の通し番号です。例えば、黒を0番、青を1番、赤を2番……と決め、”000111222″と並べることで、「黒黒黒青青青赤赤赤」というイメージになります。
パレットは、最大256個のパレットエントリから構成されます。色の数が256個以内のイメージは、インデックスカラー形式で構成することで、「24bitダイレクトカラー」に比べて1/3の情報量で絵を表現することができます。

イメージを編集するには、「編集ウィンドウ」を使用します。

チャンネル

イメージの各ピクセルは、Red・Green・Blueとアルファ値の4つの値を持っていますが、これを個々の値ごとに抽出して構成されたイメージを「チャンネル」と呼び、それぞれをRチャンネル・Gチャンネル・Bチャンネル・アルファチャンネルと呼びます。

ダイレクトカラーイメージでは、R・G・Bの3つのチャンネルをまとめた「RGBチャンネル」と、アルファ値だけのチャンネルである「アルファチャンネル」を別々に編集することができます。ペンによる描画や塗り潰し、切り取りや貼り付けなどの作業を、「両方のチャンネルに同時に行う」か「片方のチャンネルだけに個別に行うか」を選択することができます。

インデックスカラーイメージでは、個々の「RGBチャンネル」「アルファチャンネル」を持つことはできません。ピクセルの不透明度は、個々のパレットエントリ毎に設定された「アルファ値」が割り当てられます。ピクセル毎には透明度が指定できないので、手作業で透明度を使いこなすには熟練が必要です。簡単な使い方としては、特定のパレットエントリ(たとえばエントリ0)を透明にして透明色(抜き色)として扱い、他を不透明にして絵を描くような手法があります。

レイヤ

OPTPiX imestaでは、一つの画像に複数のイメージを持たせることができます。複数のイメージから構成される画像においては、個々のイメージを「レイヤ」と呼びます。

OPTPiX imestaにおいては、レイヤは2種類の使い方があります。単純に複数のイメージを持たせる使い方と、イメージに透明度を持たせて複数枚を重ね合わせた画像として表現する使い方です。

OPTPiX imestaでレイヤを構成する場合、ダイレクトカラーイメージインデックスカラーイメージを混合させることができます。

パレット

「パレット」は、カラー値を複数個集めたものです。最大256個のカラー値を集めることができます。

集まった個々のカラー値を「パレットエントリ」と呼び、通し番号を付けて扱います。256個のカラー値から構成されるパレットは、「パレットエントリ0~255の、サイズ256のパレット」です。

インデックスカラーのイメージにおいて、「色を指定する」ということは、パレットエントリの番号(インデックス値)を指定することになります。「赤い色で描く」のではなく、「赤い色を登録したパレットエントリのインデックス値で描く」ということになります。

異なるパレットエントリに同じカラー値を登録することができますが、これらは個別に扱われます。パレットエントリ1とパレットエントリ2に同じ赤色を登録した場合、同じ赤色であってもインデックス1の領域とインデックス2の領域は個別に扱われます。

パレットの編集には、「パレットエントリウィンドウ」または「サイドウィンドウ」を使用します。

パレットブロック

OPTPiX imestaでは、複数のパレットを1枚のパレットに置いて扱うことができます。たとえば、16エントリのパレット16本を256エントリのパレット1個として扱うことができます。このとき、16本のパレットそれぞれを「パレットブロック」とよびます。

OPTPiX imestaにおいては、パレットアニメーションにおいてこの「パレットブロック」をずらしていく(シフトする)ことでアニメーション効果を得る方式を選択することができます。

マルチパレット

OPTPiX imestaでは、通常モードでは個々のインデックスカラーイメージは個々のパレットを持っていて、共有することはできません。ですが、モードを切り替えることにより、各イメージ間でパレットを共有することができるようになります。このモードを「マルチパレットモード」と呼びます。

マルチパレットモードでは、以下のようなことができます。

  • 1枚のインデックスカラーイメージで、複数のパレットを使用する。
  • 複数枚のインデックスカラーイメージ間で、一つのパレットを共有する。
  • 複数枚のインデックスカラーイメージ間で、複数のパレットを共有する。