ファイルサイズの調整方法の設定

ファイルサイズの調整ダイアログでは、上限サイズの設定以外にも、処理に関するさまざまな設定を行うことができます。

GIF/PNG/MNGモードとJPEGモードで設定内容は異なります。

GIF/PNG/MNGモード

GIF/PNG/MNGモードは色数やレンダリング処理などを設定することができます。
また、減色ダイアログの詳細設定を行うことも可能です。

上限サイズ

ファイルサイズの上限値を設定します。

プルダウンボックスからも選択可能ですが、直接入力して任意の値を指定することもできます。

最大色数

減色時の最大色数を指定します。

最大色数を越えていて指定バイト数に収まるケースでも、ここで指定した色数を超えることはありません。

RGB階調

パレットに選出する色の階調を指定します。

例えば「RGB555:15bit」を選ぶと、R・G・B各5bit(32階調)からつくられる合計32768色の中から、減色に使用するパレットを選び出します。

その他の減色設定

「減色」ダイアログを表示し、詳細な減色設定を行います。

保存形式

どのファイル形式で保存するかをプルダウンボックスから選択します。
設定 指定しているファイル形式の「ファイル保存オプション」を開きます。
レンダリング処理

新しいイメージに変換する際に、元のイメージとの違いを少なくするための「誤差拡散アルゴリズム」の種類を指定します。

適応化誤差拡散

隣接する色が近似色の場合は拡散度を小さくし、誤差拡散による色再現性よりも、イメージの滑らかさ(ディザの少なさ)を重視するようにします。
視覚的に目立ちやすい誤差拡散ノイズが低減されるため、自然画(写真)などに適しています。

ノーマル誤差拡散

標準的な誤差拡散方法でレンダリング処理をします。

誤差拡散なし

誤差拡散を行いません。
誤差拡散を行わないことにより、イメージのファイル保存時の圧縮効果が高くなり、ファイルサイズを小さくすることができます。
ただし色の再現度が低くなり、またグラデーション領域でのバンディングが目立つようになります。

ディザリング

誤差拡散パターンをランダムパターンではなく、規則的なパターンに近づけます。
ちょうど2つのパレットの中間の色に当たる部分などが市松模様(メッシュ)のようなパターンにレンダリングされます。
アニメ調に塗られたイメージを減色するときに、見た目の滑らかさが上がることがあります。

拡散度

誤差拡散の強さを指定します。
拡散度を小さくすると、レンダリング結果は「誤差拡散なし」のイメージに近づきます。
拡散度を必要以上に大きくすると、イメージが荒れてしまうことがあります。

設定復元

このダイアログの設定パラメータを保存、あるいは初期化します。

すべて初期設定に戻す

OPTPiX iméstaが持っている初期設定値に戻します。

機器情報読み込み

プリセットされている「機器情報」を読み込み、その情報をセットします。

減色設定読み込み

「減色設定保存」 でファイルに保存した設定を呼び出します。

減色設定保存

現在の設定を、ファイルへ保存します。

減色パラメータ設定ファイルの拡張子は、「.opr」です。

ファイルサイズ調整実行時のパラメータ履歴

ファイルサイズ調整を行った時の履歴を保存します。
選択するとその履歴のパラメータを設定します。

減色開始

設定内容で減色処理を開始します。

プレビュー

チェックを入れると、減色処理開始後に結果をプレビュー表示します。

減色結果をファイルに保存

ファイル保存ダイアログが表示され、減色結果を保存することができます。

新規画像作成 「調整結果を残して終了」 を選んだとき、新しい編集ウィンドウを作成して、そこに調整結果を表示します。
調整結果を残して終了

調整結果を編集ウィンドウ上に残して(または新規に作成して)、このダイアログを閉じます。

JPEGモードでは、このボタンは表示されません。

元に戻して終了 編集ウィンドウを最初(調整前)の状態に戻して、このダイアログを閉じます。
ヘルプ ローカルヘルプを開きます。

JPEGモード

JPEGモードでは画質の指定やサンプリング形式を指定することができます。

上限サイズ

ファイルサイズの上限値を指定します。

プルダウンボックスからも選択可能ですが、直接入力して任意の値を指定することもできます。

保存形式

プルダウンボックスから保存するファイル形式を指定します。

設定

選択しているファイル形式の「ファイル保存オプション」を開きます。

画質の指定

JPEGの画質を指定します。
「高」 のほうを選ぶと高画質ですが、ファイルサイズが大きくなります。
「低」 のほうを選ぶとファイルサイズは小さくなりますが、画質の劣化が大きくなります。

※インストール直後のデフォルト値は90%です。

ファイルサイズ縮小化フィルタ

ファイルサイズ縮小化フィルタの強度を設定します。

JPEG保存時にファイルサイズ肥大の要因となる成分を特殊な方法でカットすることで、ファイルサイズをより小さくすることができます。
フィルタの強度を上げると、ファイルサイズは一段と小さくなりますが、以下のような現象が発生することがあります。

  • ブロック状のノイズが発生する。
  • グラデーションが滑らかでなくなる。
  • 細かい部分の歪みが大きくなる。
サンプリング形式

Y(輝度成分)に対するU,V(色差成分)の情報量の割合を指定します。

形式 解説 ファイルサイズ
4:4:4 U,Vを間引きません。
4:2:2 U,Vの横方向を半分に間引きます。
4:2:0 U,Vの縦・横方向を半分に間引きます。
4:1:1 U,Vの横方向を1/4に間引きます。

自動

「画質」の値に応じて、サンプリング形式を自動的に決定します。

設定復元

このダイアログの設定パラメータを保存、あるいは初期化します。

初期設定に戻す

設定を初期値に戻します。

機器情報読み込み

プリセットされている「機器情報」を読み込み、その情報をセットします。

調整開始

設定した内容で調整を開始します。

プレビュー ONのときは調整結果を、OFFのときは調整前の状態を、編集ウィンドウに表示します。
この設定でファイルに保存 ファイル保存ダイアログが表示され、調整結果を保存することができます。
元に戻して終了 編集ウィンドウを最初(調整前)の状態に戻して、このダイアログを閉じます。

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