概説:高性能減色エンジン

多くのグラフィックスツールが持つ減色機能は、パソコンで表示するためのRGB24bit表示環境に最適化したものでした。しかし、パソコンでの表示用に美しく減色できたとしても、ゲーム機をはじめとするさまざまなターゲットによる表示では美しく表示できない場合がほとんどです。

OPTPiX imestaでは、専用形式への減色、および各ターゲットの画像表示特性に合わせた最適化、そして最近の2D・3D画像の表示テクスチャに必要となったアルファチャンネルをサポートしました。

減色についての詳細は、以下をご覧ください。

高品質な減色の秘密

256色に減色した画像OPTPiX imestaの減色処理では、現代の生理学・映像工学の成果に基づき、独自のUCS(比視感度正規化色空間)を新たに設計し、減色後の高い色再現性を確保しています。このため、色数の多いフルカラー画像を256色などに減色しても、視覚的にフルカラー画像に迫る高画質を実現しています。

OPTPiX imestaは、最新のCPUに合わせてコードを最適化することにより、高画質減色を実現するための莫大な量の解析処理を高精度演算で高速に処理しています。なお、パレットの最適化を部分的に抑制することにより、画質よりも実行速度を優先させることも可能です。

減色エンジンのチューニングには、ISO(国際標準化機構)標準デジタル画像を含む、数千点にも及ぶ各種フルカラー画像をテスト画像として利用しており、開発時の減色テストは延べ数万回にも達しています。また、視覚的画質評価にはビデオ技術の専門家も参加しており、画質評価の画像表示にはパソコン用としては最高級のCRTディスプレイを利用しています。このような減色エンジンのチューニングにより、減色オプションのデフォルト設定で減色しても、十分に高画質な減色画像を得ることができます。

減色オプションの設定を微調整することで、さらに減色後の画質の向上をはかることもできます。

透過色指定機能

透過色を指定して減色複数の画面を合成する場合のために、特定の色を透過色(抜き色)として指定することができます。透過色が使われているピクセルは、減色レンダリングの対象にならないため、減色前の色が必ず保持されます。

重要領域指定減色

重要領域を指定(白丸)特にパレットを多く割り当てたいエリアを一つあるいは複数選択し、減色することができます。具体的には、人物の肌の部分や唇の赤、金属の光沢部分などの目を引く場所やグラデーションエリアに有効です。重要領域は、サイズ・個数とも自由な設定が可能です。

アルファチャンネル付き減色

アルファチャンネル付き減色したイメージ最近の映像システムでは、パレットアルファ値を含んで高度な半透明表示を行うことができるようになりました。しかし、このアルファ値を手作業で設定しつつ直接インデックスカラーで画像を描くこと、また従来の減色ツールでの出力にアルファ値を付加することは非常に大変な作業となります。

OPTPX imestaの超高性能減色エンジンが、この問題を解決しました。色部分の24bitはそのままに、8bitのアルファ値をも同時に演算し、最適なパレットで減色することができます。従来通りに絵を描き、アルファチャンネルを描き、OPTPiX imestaで減色するだけで、最適なアルファチャンネル付きインデックスカラーイメージをつくることができます。