マルチパレットモードでは、画像にマルチパレットを複数枚持たせ、切り替えることができます。それぞれのバンクの内容を違うものにすることで、同じイメージでも「見た目の色」を一瞬で変化させることができます。
マルチパレットモードへ切り替えるには、メインメニューから[パレット]-[マルチパレットモード]を選びます。
マルチパレットモードでは、複数バンクのパレットを複数のインデックスカラーイメージで共有します。このため、個々のパレットやイメージの間には以下の制限が発生します。
- 各バンクで、パレットサイズが統一されていなければならない。
- 各バンクで、アルファチャンネルの有無が統一されていなければならない。
- 全レイヤがインデックスカラーイメージで構成されていなければならない。
マルチパレットモードの詳細については、以下をご覧ください。
マルチパレット化の設定
マルチパレットモードに切り替えるときに、パレットの破棄や統合を行います。
全レイヤのパレットを そのままマルチパレット化 |
あらゆる場合にパレットエントリの損失が起こらない方法です。 同一内容のパレットは一つにまとめる同一内容のパレットをまとめることで、パレットの枚数を減らします。 |
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レイヤ1のパレットのみを 使用する |
レイヤ2以降のパレットを破棄し、すべてのレイヤが現在のレイヤ1のパレットを共有するようにしまます。レイヤ2以降のイメージの色が変わる可能性があります。 |
全レイヤのパレットを 一つのパレットに統合する |
各レイヤのパレットを1枚のパレットにすべて集めて並べ、イメージのインデックス値を新しいパレットのものになるように置き換えます。
同色のパレットエントリは一つにまとめるカラー値が同じであるパレットエントリは、一つにまとめられます。 統合の境界を16個単位にする個々のレイヤのパレットを、パレットエントリ16個単位で並べ始めるようにします。たとえば各レイヤがサイズ14のパレットで構成されているときにこのオプションをONにすると、0~13・16~29・32~45……にパレットが並べられます。 合計色数が256色を越えたら近い色に置換する合計色数が256色を越えると、インデックスの追加が打ち切られます。オプションをONにすると、新しいインデックス値の割り当てができなかったピクセルは、それまでの256色からもっとも近い色のインデックス値に置換するようにして、作業を続行します。 |
パレット間同期
あるパレットでパレットエントリを移動・交換したとき、他のパレットも同じようにパレットエントリを移動させます。
レイヤ間同期
パレットエントリの移動や交換などの並べ替え処理をすると、それにイメージの見た目を追従させるために、「インデックス値置換」が自動的に現在表示しているレイヤに行われます。この処理を、現在表示していない他のレイヤにも適用します。
レイヤ連動
レイヤを切り替えるときに、そのレイヤを表示するときに使用していたパレットを記憶します。これにより、「表示レイヤを変えると、パレットが自動的に変わる」ようになります。イメージとパレットを完全に独立した別個のものとしてではなく、組み合わせを変えながら使うものとして扱うようにできます。
レイヤ1を表示するときはパレット1を、レイヤ2と3を表示するときはパレット2を自動的に選択するようにする、といったことができるようになります。