アルファチャンネルに対応した減色を行います。色だけでなく、アルファ値も適切になるようなパレットを選出し、レンダリングします。
[減色]ダイアログ を表示するには、メインメニューから [イメージ]-[減色] を選びます。
アルファチャンネル対応減色
アルファチャンネルが再現されるように減色されたパレットを作成します。ONになっているときは、[アルファ]ツリー が太字で表示されます。
同じ色であっても、アルファ値が異なれば別のパレットに割り当てる必要があります。1600万色×256レベルのアルファ値を、わずか256個のパレットに収めるのは、非常に難しい処理です。imestaは、これらの問題をできるだけ解決できるパラメータを初期値として持っていますが、イメージによってさらに適切な処理を施せるよう、パラメータを調整することができます。
優先度
アルファチャンネルの重みを指定します。大きいほどアルファチャンネルの再現性が高くなりますが、生成される色の総数が少なくなり、色再現性が低下します。
アルファ階調
出力するアルファ値の階調を指定します。このアルファ値は常に正規化されます。
たとえば [4bit(16階調)] を指定すると、アルファ値は正規化された16階調の値である「0, 17, 34, 51, 68, 85, 102, 119, 136, 153, 170, 187, 204, 221, 238, 255」のいずれかの値になります。
完全透明色・完全不透明色の領域を保護する
「完全透明」と「完全不透明」の部分を壊さないようにレンダリングしたいときに、指定します。
範囲を拡大する
「完全透明」「完全不透明」の値の範囲を拡大し、「完全透明に近い値」を「完全透明」、「完全不透明に近い値」を「完全不透明」とみなして処理します。
RGB値をアルファ値に応じて傾斜配分する
アルファ値が小さくなるに伴って、割り当てられる色の数が少なくなるようにします。
「アルファ値が小さくなると、その不透明度で実際に描かれたピクセルの色は判別しにくくなる」という特性を、パレット生成時に利用する機能です。
アルファ値のレンダリング処理では誤差拡散をしない
「完全不透明」と「完全透明」の領域を壊さないように、また半透明の領域に「完全不透明」や「完全透明」が混ざるのを防ぎながらレンダリングしたいときに指定します。
完全透明と完全不透明
「完全透明」とは、ピクセルがまったく描かれない状態のことです。アルファ値は0になります。
「完全不透明」とは、ピクセルが100%の濃度で完全に描かれる状態のことです。アルファ値は128や255で、「アルファ値レンジ設定」の設定値により変化します。
ゲーム製作環境における「スプライト・オブジェクト」として使用するイメージなどでは、「完全透明」と「完全不透明」が再現されないと、描画結果が期待通りにならないケースが発生します。上記のオプションを適切に設定することで、期待通りの描画結果を得られるようになります。
配色やアルファチャンネルの状態によっては、これらを適切に設定しても、「完全透明」「完全不透明」を保護できないことがあります。ご了承ください。