マクロ処理

マクロ処理とは?

マクロ処理は、複数の画像データに対し、事前に決めた処理を一括で実行する機能です。
大量のデータを扱うことが多いゲームやウェブ制作等の現場では非常に重宝します。

OPTPiX imesta のマクロ処理では、GUIで処理内容を作成することができます。一覧から処理を選択、パラメータ(処理の具体的な内容)を設定し、順に並べていきます。普段使用してるダイアログ上でパラメータが設定できるため理解しやすく、また一度作成した処理内容の修正・再利用も容易です。

マクロ処理のダイアログは「マクロ」メニューの「マクロ処理」から開くことができます。

マクロ処理について

OPTPiX imestaのマクロ処理には「単独機能実行」と「複数機能連続実行」の2種類があります。ダイアログ最上部にあるボタンで切り替えることができます。

単独機能実行

「減色だけ実行したい」「縮小だけ実行したい」など、 OPTPiX imestaの単一の編集機能のみ使用する場合は、「単独機能実行」でマクロ処理をおこなうことができます。

マクロ処理のダイアログは「マクロ」メニューの「マクロ処理」から開くことができます。

ダイアログの上部にある「単独機能実行」を選択した状態にしてください。

指定した機能の設定をします。
今回は256色に減色します。

まず、「機能」をクリックし「減色」を選択します。

減色の詳細設定を行います。

機能を選択し、「設定」→「減色設定」をクリックすることで詳細設定が行えます。

今回は256色に設定し、OKを押します。

入力の設定をします。

このダイアログでは『どのファイルをマクロの処理の対象にするか』を設定することができます。

今回は「開いているすべての画像」を選択しました。

出力の設定をします。

このダイアログでは『マクロ処理を行ったファイルをどこのフォルダに出力するか』を設定することができます。

今回は「出力フォルダに保存」→「出力フォルダを指定」を選択し、任意のフォルダを設定しました。

「OK」を押してマクロ処理を実行します。

実行が開始されると実行ダイアログが表示されます。

処理が終了次第、「出力フォルダを開く」を選択し、「出力」で設定した場所を開き、処理したファイルに問題ないかを確認してください。

複数機能連続実行

「縮小してから減色したい」「回転と縮小をおこないたい」など、OPTPiX imestaの複数の編集機能を画像ファイルへ使用したいときは「複数機能連続実行」利用し、編集機能とパラメータ内容を記録したマクロファイルを作成し、実行します。

また、複数の編集機能ではなく、単一の編集機能のみを利用する場合でも、「多めのパレットで減色」と「少なめのパレットで減色」など、作業別のマクロファイルを作成しておくことで、都度ダイアログ設定をおこなうことなく、マクロファイルを切り替えることで複数の設定を使用することができます。

また、作成したマクロファイルは簡単なキー入力で実行することができるよう設定できます。

マクロファイルの作成、保存

設定したい機能を選択し、追加ボタンをクリックして「処理リスト」に追加します。
処理リストに追加すると、その機能の設定ダイアログが表示されますので、どのような処理にするか設定を行います。

引き続き、必要な処理をリストに追加してきます。

処理の順番はリストの上から行われます。「↑」「↓」のボタンをクリックすることで、選択している機能の順番を入れ替えます。

また「設定」ボタンをクリックすることで、選択している機能の詳細設定を変更できます。

「削除」で選択している機能をリストから削除することができます。

入力、出力の設定を行い、どのファイルをどこに出力するかを設定します。

入力、出力の設定方法は「単独機能実行」での設定方法と同じです。

処理リストの設定が完了したら「保存して終了」を設定します。

これでマクロファイルの作成は完了です。

マクロファイルの実行

「マクロファイル」欄のプルダウンボックスから、作成したマクロファイルを設定します。

OKボタンを選択すると、選択しているマクロファイルの処理を開始します。

実行キーの設定

ファンクションキーやアルファベットキーを押すと、特定のマクロファイルを実行するように設定することができます。よく使うマクロは、キーに登録すると便利です。

  • 特定の操作、たとえば「現在編集中の画像を320×240に縮小し、減色する」という機能のキーを作ることができる。
  • 「人物用の減色」「風景用の減色」「CG用の減色」など、何種類かの減色機能を別のキーに割り当て、即座に実行できる。

マクロを作成し、マクロファイルとして保存します。

「マクロ」メニューからキー登録ダイアログを開きます。
登録するキーを選びます。
「コマンド」から、「マクロ実行」を選びます。
「マクロ」に、作成したマクロの一覧が表示されます。このプルダウンボックスから、実行したいマクロを選びます。
「OK」ボタンを押すと、指定したキーにマクロの登録が行われます
ファンクションキーに登録された機能は、「マクロ」メニューに表示され、そこから選択することで実行できます。

マクロファイルの注意点

マクロファイルの実行時に、エラーになるケースがあります。これはマクロファイルが異なる種類のiméstaで作成された場合に発生します。

例えば32bit版のOPTPiX imésta 7 for Mobile & Socialでフィルターに関連するマクロを作成し、それを64bit版で実行しようとすると、該当のフィルター機能が存在しないためにエラーになります。

マクロファイルを作成する場合は実際の運用に使用するものと同じOPTPiX iméstaで作成するようにしてください。

関連ページ

マクロ処理で使用する機能について知りたいときは

     減色       
強力な減色機能は、画像の用途や種類に応じ、美しさを保持して最適化を行うことができます。

拡大縮小 (画像をリサイズする)
「拡大縮小」機能を使い、最適な設定で画像のリサイズを行うことができます。

ファイルサイズ調整の使用方法
画像を「指定ファイルサイズに収める」ような調整するときに便利です。