SpriteStudio Ver.6 では、再生環境での表示の最適化を考えて処理を見直し、一部アトリビュートの非推奨化や、継承設定の削除などを行いました。
SpriteStudio 5 から SpriteStudio Ver.6にデータを移行するにあたり、影響する変更点と手順を解説します。
非推奨となったアトリビュートと、代替アトリビュート
SpriteStudio Ver.6 では表示処理の最適化を図るため、下記アトリビュートを非推奨としました。
非推奨アトリビュートは、SS6Player上での再生対応を行いません。
非推奨アトリビュートを使用しているデータにつきましては使用しないように代替アトリビュートに変更・調整いただくか、レンダリング機能を使用し、別フォーマットのデータとして使用してください。
非推奨アトリビュートは「プロジェクト設定」の「互換性」で、アトリビュートを選択する項目にてが表示されています。
下記、非推奨アトリビュート一覧をご確認いただき、新たに追加されたアトリビュートに調整するようお願いします。
調整方法は、自動で一括変換する方法と、手動で調整する方法の2種類があります。手順については各説明をご確認ください。
非推奨となるアトリビュート |
新たに推奨される代替アトリビュート |
左右反転 | イメージ左右反転 |
上下反転 | イメージ上下反転 |
カラーブレンド | パーツカラー |
Xアンカー | |
Yアンカー |
非推奨アトリビュートの移行方法
移行する方法は、自動で一括変換する方法と、手動で調整する方法の2種類があります。手順については各説明をご確認ください。
非推奨機能を一括で変換する
非推奨アトリビュート、および、継承設定を使用しているデータを読み込んだ場合、警告ダイアログが表示されます。
これらのアトリビュートを一括で変換処理し、Ver.6の互換性のあるデータにする機能です。
一括変換する方法は、編集中のものを行う方法と、フォルダごとまとめて行う方法の2種類があります。
- 現在編集中のsspjをコンバートする
編集中データをVer.6互換データに変換する方法を解説しています。 - 指定フォルダ内の全データを変換する
フォルダを指定して一括でデータ変換を行う方法を解説しています。
現在編集中のsspjをコンバートする
現在編集中のsspjをコンバートします。コンバート後、すぐに結果を確認することができます。
指定フォルダ内の全データを変換する
指定したフォルダ内のsspjを全て変換します。サブフォルダ内のsspjもすべて変換を行います。
非推奨アトリビュートを手動で調整する
非推奨アトリビュート・及び、継承設定を使用している場合、sspjを読み込んだ際に警告ダイアログが表示されます。
どのアニメーションデータのパーツに使用しているか表示しますので、こちらを参考に調整を行ってください。
カラーブレンドを修正する
カラーブレンドはパーツカラーへ移行することを推奨しています。
手順は以下の通りです。
左右反転・上下反転を修正する
左右反転・上下反転アトリビュートの代替アトリビュートは「イメージ左右・上下反転」「X/Yスケール」「X/Yローカルスケール」のいずれかになります。
参照しているセルに応じて、使用するアトリビュートは異なります。
手順はカラーブレンドをパーツカラーに変更する手順と同様です。
セルの原点が中央固定の場合
「イメージ左右・上下反転」を利用して下さい。
セルの原点が中央以外の場合
- 子パーツに継承させる場合
「X/Yスケール」に「-1」を設定して反転させるようにしてください。 - 継承させず、パーツ単体で反転させる場合
「X/Yローカルスケール」に「-1」を設定して反転させてください。
継承関係を修正する
継承関係の場合はアトリビュートウィンドウの下に「継承関係」の欄が表示されます。
「親の継承設定を使用する」 に合わせた状態で、意図したアニメーションになるように調整を行い、保存してください。
- 不透明度を非継承にしたい
ローカル不透明度アトリビュートを指定して下さい。 - 非表示を継承させたい
代替機能はありませんので、パーツを複数選択した状態で、アトリビュートウィンドウにて非表示キーを設定してください。
Ver.4との互換性について
SpriteStudio Ver.6ではVer.4のデータを読み込むことができません。
また、Ver.5で「Ver.4互換機能に制限する」にチェックをいれて作成したデータを読み込んだ際に警告ダイアログが表示されます。
「はい」を選択するとVer.4互換機能をOFFの状態でsspjを読み込みます。
SpriteStudio Ver.6で読み込んだ際に動きが変わってしまうなどの問題が生じた場合、SpriteStudio 5でVer.4互換機能をOFFにした状態で調整を行い、再度読み込んでください。
セットアップデータの扱いについて
SpriteStudio 5のデータを読み込み、いままで通りアニメーションデータのみを編集し、アニメーションを作成することは可能です。
セットアップデータはアニメーションデータの基準となる、パーツのレイアウトや構成等を格納することを目的としたデータになります。
SpriteStudio 5のデータを読み込み、メッシュ・ボーン機能を使用する場合、このセットアップデータを基準に準備する必要があります。
セットアップデータへ、アニメーションデータのキーを反映する場合は、下記の方法をご利用ください。
プロジェクトウィンドウでアニメーションデータを選択し、右クリックをしてコンテキストメニューを開きます。 | |
「先頭キーのSetup反映」を選択します。 | |
アニメーションデータの0フレーム目のキーがセットアップデータ上に反映されます。 |
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