キャラクターアニメを作るコツ

補間アニメーションはパーツの動きを補間して作るアニメーションです。
中間の絵を描かずにアニメーションを作成することができますが、自動で補間を行うため、機械的な動きに見えてしまう場合があります。

これはキーとなる動きをそのまま繋げたアニメーションです。

充分きれいなアニメーションではありますが、キーとなるポーズでピタッと止まってしまうため、機械的な動きに見えてしまいます。

予備動作と反動をつけ、補間方法を調整することで、生き生きとしたアニメーションを生み出すことができます。

キーポーズを増やし、動き出す前の『溜め』や動き終わった後の『反動』を追加したアニメーションです。

先ほどのアニメーションよりも自然で生き生きとしたアニメーションになりました。

今回は『ポーズトゥポーズ』方式でキャラクターアニメを作成する方法を解説します。

このページで解説に使用したデータはサンプルデータとして配布しています。本ページと併せてデータを確認することでより理解が深まります。

目次

キーポーズを作る

まずはキーポーズを作ります。基本となるポーズをあらかじめ作成して調整します。

通常の立ちから前傾で力をため、その後大きく伸びあがってから拳を突き出すアニメーションを想定しています。

このキーポーズをそのまま動かしたのが以下のアニメーションです。

これだけでもしっかりとした動きにはなっていますが、決まったポーズをつないでいるだけなので、生き物らしさが薄く、機械っぽさがあります。

『溜め』や『反動』をつけてみる

キーポーズの間に『溜め』や『反動』となる動きをつけてみます。
今回の場合、力を溜める時に伸び上がる予備動作や、拳を繰り出した後の反動となる動きです。

前傾になって力を溜める動きの前に少し体全体を伸ばしています。
その後、拳を突き出しますが、そのあと体が反動で揺れています。

一連のキーポーズをつなげるとこのようになります。
先ほどよりもグッと自然で生き生きとしたアニメーションになりました。

ただ、フレーム間の補間方法が「線形」となっており、どのポーズにも等速で移行してしまうため、メリハリがあまりありません。

補間方法を調整する

補間方法を調整するとフレーム間の動きに変化をつけることができます。

今回はカーブエディタで補間方法を調整しました。

すべての動きが等速ではなく、振り上げ、溜めるところに変化がついたため、より自然なアニメーションになりました。

補間方法の違いによる動きの違いはこちらをご覧ください。

動きを加えてアレンジする

さらにアレンジを加えることで迫力のあるアニメーションを作ることができます。

SpriteStudioには基本的なキャラクターアニメーション制作のほかにも、パーティクルエフェクトを作成することができる「エフェクトエディタ」や表現の幅を広げる「マスク機能」、より有機的にキャラクターを動かす「メッシュ・ボーン機能」が存在します。

ぜひ活用してより活き活きとしたアニメーションを作成してみてください!

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