インスタンス機能の使用例

インスタンス機能を利用すると、複数のアニメーションを組み合わせることができます。
そのため、別々の動きをするアニメーションをそれぞれ作成し、インスタンスパーツで組み合わせることで簡単に実現することができます。

独立動作を活用

インスタンス機能の独立動作を活用して、キャラのモーションとオブジェクトのモーションを組み合わせることができます。
例えば、車の車体に対してのタイヤの動きなど、異なる動きをするパーツがあるアニメーションを作るのに有効です。

今回は「歩く」キャラクターのモーションと回転するボールを組み合わせて、玉乗りするアニメーションを作成します。

1.ボールのssaeとキャラクターのssaeを別々に作り、さらに2つのアニメーションを融合させるための「View.ssae」を作成しました。

ここからView.ssaeに二つのアニメーションをインスタンスパーツで組み合わせます。

なお、歩くアニメーションデータにボールのアニメーションデータをインスタンスパーツとして組みこんでも良いですし、逆でも問題ありません。

2.セルリストをアニメリストに切り替え、組み合わせるアニメーションデータを配置します。

3.必要なインスタンスパーツを追加した後、総フレーム数をソースアニメーションに併せて調整してください。

今回はキャラクターのアニメーションに併せて総フレーム数を調整しました。

4.アトリビュートウィンドウから「インスタンス」を選択し「ループ設定」の独立動作にチェックを入れます。

もし総フレーム数よりも短いフレームのアニメーションデータをインスタンスパーツに設定している場合「無限ループ」にもチェックを入れてください。

5.これでアニメーションは完成です。
大きさなどを調整したい場合は各インスタンスパーツのキーを調整してください。

上半身と下半身の動きが別のアニメを作る

上半身と下半身で別々にアニメーションを作成・管理したい場合は、インスタンス機能を利用すると、どのように上半身と下半身が繋がるかを簡単に確認することができます。
下半身の「歩く」「走る」等のアニメーションに、上半身の「攻撃する」等のアニメーションを組み合わせたい時に便利です。

上半身のアニメ 下半身のアニメ

上記のように上半身と下半身で別々のアニメーションを繋げる際は、NULLパーツとインスタンス機能を利用します。

  1. 上半身と下半身を繋ぐ部分にNULLパーツを配置します。
  2. 1で作成したNULLパーツの子に、インスタンスパーツを追加します。

下の図では下半身のアニメーションに、上半身のアニメーションをインスタンスパーツとして呼び出し、つなげています。

各機能について、詳しくは以下のページをご覧ください。

逆再生を利用してエフェクトを収束させる

インスタンスアトリビュートの「逆再生」を利用すると、インスタンスパーツのアニメーションを逆方向に再生することが可能です。

元エフェクト 逆再生使用
e040a_starstream_absorption e040b_starstream_release

実際に「逆再生」を利用して作成したエフェクトはサンプルデータとして配布しております。
解説、ダウンロードにつきましては以下のページをご覧ください。

インスタンスパーツを複数配置して変化を付ける

同一のインスタンスパーツを複数配置して、アトリビュートを設定し、変化を付けることができます。

「エフェクトのサンプル(エフェクト機能未使用)」に収録されている「effect036.ssae sakura」をインスタンスパーツに使用します。
1.まずはインスタンスパーツとして3つ配置します。

2.1つめのパーツは特に調整せず、2つめのパーツを編集します。

40フレーム目から再生するようにキーを移動し、1つめのパーツを追いかけるように降らせます。

また、「Z軸回転」に45を設定して逆側から降るようにしました。

3.3つ目のパーツは80フレーム目から再生するようにキーを配置しました。

また、「X・Yスケール」を「0.5」に設定し、小さい花びらが追いかけて降るように設定しました。

4.上記の編集を行ったアニメーションが右図となります。元の桜吹雪よりもゴージャスになっており、変化が付いています。

インスタンスパーツにキーを複数設定し、ループアニメに変化を付ける

ループするアニメーションをインスタンスパーツとして配置した後「インスタンス」アトリビュートの設定を利用して、アニメーションに変化を付けることが可能です。

「エフェクトのサンプル(エフェクト機能未使用)」に収録されている「effect036.ssae sakura」をインスタンスパーツに使用します。

1.インスタンスパーツとして配置し、総フレーム数を増やします。キーフレームの位置は調整しません。

アニメーションの再生が途切れるフレームにキーを作成し、「インスタンス」アトリビュートの「再生速度」を変更します。

早くしたい場合は1以上の値を、遅くしたい場合は1以下の値を設定してください。

2.すると、簡単に花びらの落ちる速度に変化をつけることができます。

右のアニメーションでは再生速度を

1 → 2 → 0.5

と変化させています。

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