対応ファイル形式とご使用の際の留意点

対応ファイル形式について

現在のバージョンでは、読み込み・保存可能なファイル形式は下記の通りとなっています。

今後のアップデートでは、対応形式のさらなる拡充を予定していますが、OPTPiX imésta 7で対応していた一部の形式については、ご利用状況に応じた見直しを行い、対応を外しているものがあります。

読み込み可能形式

  • ImageStudio 独自形式(.isdoc)
  • PNG
  • JPEG
  • WebP
  • GIF
  • TGA
  • Photoshopファイル(.psd)
  • Windowsビットマップ(.bmp)
  • PVR
  • PKM
  • ASTC
  • KTX
  • OpenEXR(.exr)
  • Radiance HDR(.hdr)
  • JpegXR(.jxr)
  • DDS ※Mac版は非対応です。
  • HEIF(HEIC) ※Microsoft社製の「HEIF画像拡張機能」及び「HEVCビデオ拡張機能」が必要です。

保存可能形式

  • ImageStudio 独自形式(.isdoc)
  • PNG
  • JPEG
  • WebP
  • GIF
  • TGA
  • Photoshopファイル(.psd) ※制限あり
  • Windowsビットマップ(.bmp)
  • PVR
  • PKM
  • ASTC
  • KTX
  • DDS ※Mac版は非対応です。
  • ACT パレット
  • ISCLUT パレット
  • CSV パレット

ImageStudio 独自形式(.isdoc)では、タイムラインの状態など、編集画面上のほぼすべての情報を保存しておくことができます。

PSD形式への対応について

現在のバージョンでは、PSD形式への対応について次のような制限事項があります。

  • イメージモードが「16bit/チャンネル」または「32bit/チャンネル」に設定されているPSDファイルを読み込む場合、レイヤー情報が読み込まれません。
  • インデックスカラーで透明領域を使用しているPSDファイルを読み込む場合、透明情報が読み込まれません。
  • PSDファイルを保存する際、透明領域を含まないサムネイル画像が出力されます。
    このサムネイル データを用いてプレビュー表示を行っているファイル管理ツールなどでは、透明領域が無いように表示される場合があります。

レイヤーの扱いについて

Photoshopファイルを読み込んだ場合、ファイルに含まれているレイヤーも一緒に読み込まれます。

OPTPiX imésta 7までは、レイヤーは1枚ごとに別々の形式を持つことができ、また座標情報や階層を持つことができませんでしたが、OPTPiX ImageStudio 8では、Adobe Photoshopと同じく、すべてのレイヤーが同一の画素形式を持ち、フォルダー付きのツリー階層で配置され、座標情報をもとに表示位置が決定されるようになりました。

レイヤーは表示のオンオフや移動・名前および不透明度の変更を行うことができ、isdoc形式・PSD形式であればレイヤー情報を持ったままでのファイルの保存も行えます。

現在のバージョンでは、レイヤーの追加や削除、レイヤー付き画像に対する減色以外のフィルターや画像調整の適用には対応しておらず、今後のアップデートで順次対応を計画しています。
「レイヤー統合」を行うとレイヤーの無い通常画像となり、画像処理も行うことができるようになります。

各種留意事項について

アルファチャンネル付き画像の減色について

アルファチャンネルの付いた画像を減色する際、最適化の都合上、完全透明または完全不透明の領域の透明度が若干変化してしまうことがあります。
この現象を回避したい場合は、減色設定の「完全透明・完全不透明の領域は半透明が混ざらないようにする」をチェックしてください。

また、完全透明領域に黒色以外のRGB色が残っていると、それらのピクセルに個別にパレットが割り当てられ、見えている領域の品質が低下してしまう場合があります。

減色設定の「完全透明の領域は黒く塗りつぶす」をチェックすることで改善しますが、そうして減色した結果画像を拡大縮小表示すると、色漏れを生じる可能性があります。

このようなときは、元画像に対し、減色前に「透明境界の色漏れ予防」(同機能内の「完全透明領域のピクセルを塗りつぶす」も実施)を行っておくことで、問題を総合的に回避することができます。
色漏れ予防を行った場合は、減色設定の「完全透明の領域は黒く塗りつぶす」はオフにしておいてください。

階調変換した画像について

「減色および階調変換」で8ビット未満への階調変換(RGB565など)を行った画像に対して、大半のフィルターおよび画質調整を実行した場合、確認メッセージを表示した上で、結果がRGB888またはRGBA8888に戻された上での処理となり、元の階調は維持されません。
階調変換前の元画像に対してフィルターや画質調整を実行したあと、最終段階として階調変換を実施するようにしてください。

左右反転や90度単位での回転など、画素の変化が無い処理については階調を変化させることなく行うことができます。

また、8ビット未満の階調に変換した画像を、PNG形式やBMP形式などで保存した場合、そのファイルを次にImageStudioで読み込んだ際、標準の状態では、元の階調情報が失われ、RGB888またはRGBA8888として扱われます。
読み込み時に画素形式を自動的に復元したい場合は、PNG形式およびBMP形式の「ファイル読み込みオプション」で、「RGBAの画素形式(ビット深度)を自動判定する」をチェックしてください。

なお、「RGBAの画素形式(ビット深度)を自動判定する」は、本来RGB888/RGBA8888形式だった画像でも、使用色数が極端に少ない、あるいは色の使い方が偏っている画像に対しては、誤判定する場合がありますのでご注意ください。

MIPMAPへの対応について

現在のバージョンでは、MIPMAPの対応について以下の制限があります。

  • 「テクスチャー圧縮」コマンドでは、MIPMAP生成に対応していません。MIPMAP付きのテクスチャー データを作成したい場合は、圧縮前のデータをPVR形式で「名前を付けて保存」し、「MIPMAP自動生成」のチェックをオンにして保存してください。

圧縮テクスチャー形式(PVRTC、ETC、ASTC)での保存について

「テクスチャー圧縮」コマンドを使用して画像をテクスチャー形式に変換した場合、「名前を付けて保存」でPVR形式・PKM形式・ASTC形式・KTX形式を選択することで、生成したテクスチャー形式をそのまま保存することができますが、すでに圧縮済みであるため、保存オプションから圧縮形式の変更などを行うことはできません(PVR形式で保存する場合、フォーマット バージョンの指定は行うことができます)。

圧縮テクスチャー形式で保存したPVR・PKM・ASTC・KTXファイルをImageStudio 8で再度読み込んだ場合にも、元のテクスチャー形式を維持したまま読み込まれます。これを再度ファイルに保存を行った場合、劣化することなく元のテクスチャー データを再現しますので、コンテナ形式のみを変更することができます。

過去のデータ資産を再利用する場合など、すでにテクスチャー圧縮されている画像に対して別形式でテクスチャー圧縮をやり直したい場合は、「編集」メニューの「画素形式の変更」-「RGB 8bit/Channel」を実行することで、テクスチャー圧縮の実行が可能なRGB888またはRGBA8888形式に戻すことができます。

16bit/HDR/グレースケール形式およびICCプロファイルへの対応について

現在のバージョンでは、グレースケールおよび16bit RGB/RGBA形式・HDR/HDRグレースケール形式など高ビット深度の画像データについては、読み込み時に8ビットRGBまたはインデックスカラーへの変換が行われます。

また、JPEGファイル・PNGファイル・PSDファイル・JXRファイルを読み込む際、ファイルにICCプロファイル(カラー プロファイル)が付与されていれば、sRGBカラー スペースへの変換を行ってから読み込みます。

今後のアップデートでは、これらのデータを直接扱えるよう機能強化を計画しています。

タイムラインのアクションの状態について

タイムライン上のアクションに「!」マークが表示されている場合、その時点での画像形式に対して当該のアクションを適用できない状態であることを示しています(例:テクスチャー形式の画像に対し、テクスチャー形式に対応していないフィルターを実行しようとしている)。

このような状況は、タイムラインの前方の段階に画像形式が変化するようなアクション(減色・テクスチャー圧縮など)を追加したり、アクションの貼り付け・読み込みなどを行うことで発生する可能性があります。

この場合、当該のアクションは単純にスキップされ、以降のアクションが引き続き適用されます。
マクロの実行においても、読み込んだファイルの画像形式に対して適用できないアクションが存在する場合は、エラーにはならず、当該アクションがスキップされます。

タイムライン上のアクションがグレーアウトされている場合、そのアクションは一時的に未適用状態となっています。タイムラインの前方にあるアクションがアクティブになっている状態で「アクションの変更」などを行うと発生することがあります。

これは、処理に時間のかかるアクションを操作のたびに毎回再実行するとパフォーマンス ダウンするため、アクティブなアクションより後ろにあるアクションの実行を省略した状態であることを示しています。

グレーアウトしているアクションは、クリックや「アクションの移動」などでアクティブにすることで実行され、表示やさらなる処理を行うことができるようになります。

比較表示モードについて

「比較表示モード」を「スライド表示」に設定しても、アクションの前後で画像のサイズが変化する場合(拡大縮小など)にはスライドバーは表示されず、比較は行えません。

環境設定について

環境設定の「一部のフィルター処理にGPU支援を使用する」をオンにすると、一部フィルター処理にGPU支援を使用し、高速な処理ができるようになります。

  • 現在のバージョンでは「ぼかし」フィルターのみがGPU支援に対応しています。
  • GPU支援を用いると、まれにディスプレイ ドライバーとの相性問題などにより、処理時に内部エラーが発生し、プログラムが不正終了する場合があります。
    このような症状が見られる場合は、同オプションをオフにしてご利用ください。
  • マクロ処理時には、同時処理によりディスプレイ ドライバー側で不具合を生じる事象が確認されたため、GPU支援は使用されません。
  • GPU支援による処理と通常のCPUによる処理、またはGPUのメーカーや型番が異なる環境同士などでは、浮動小数点の演算精度の違いにより、処理結果にわずかな差異を生じる可能性があります。

処理結果の同一性について

OPTPiX ImageStudio 8では、OPTPiX imésta 7と比較して内部処理を大幅に変更しているため、ファイル保存や画像処理について、OPTPiX imésta 7の同等機能で行った出力結果とのデータ同一性は保証しておりません。

また、使用しているライブラリや開発環境・OSなどの違いにより、処理結果にわずかな差異を生じる可能性があり、今後のバージョン間やOSアップデート前後などでの厳密なピクセル一致も保証しておりません。