作業フローを変えずに転送量の削減とサイトのクオリティ維持を実現

日本トイザらス株式会社
https://www.toysrus.co.jp/

日本トイザらス株式会社は、1991年に日本1号店をオープンした玩具・ベビー用品の総合専門店。玩具・子供用品の「トイザらス」、マタニティ・ベビー用品の「ベビーザらス」を展開し、現在は全国に160店舗以上を構えます。

さらにインターネット・スマートフォンの普及に合わせて、ショッピングサイト「トイザらス・ベビーザらス オンラインストア」も運営。実店舗での販売商品のみならず、希少価値の高いコレクターアイテム等も取り扱っています。

写真:日本トイザらス株式会社 eコマース本部 シニア・ディレクター 西原 慎祐 氏
日本トイザらス株式会社 eコマース本部
シニア・ディレクター 西原 慎祐 氏

ページ表示速度を改善し、買いやすい売り場を提供したい

――本日はよろしくお願いします。まず簡単な自己紹介からお願いできますか?

西原氏:
わたしは、トイザらスのeコマース全般をディレクションしています。オンラインストアでは、実店舗と連動したプロモーションを行っているのですが、お客様にわかりやすく買いやすい体験ができるよう、日々工夫しています。

――SmartJPEGを導入されるきっかけは何だったのでしょうか?

西原氏:
弊社のWebサイトの表示速度を改善したいと思っていました。Google PageSpeed InsightsでWebサイトをチェックすると、改項目として画像をもっと圧縮できるという指摘が出ていましたので、ここが問題かもしれないと考えていました。とはいえ画像圧縮に手間をかけられませんので、全てを自動で最適化できるようにするため、SmartJPEGを導入しました。

――表示速度は大きな問題になっていたのですか?

西原氏:
通常は1秒くらいで表示できるものが、遅いページだと4~5秒かかることがありました。これは実店舗に例えると通路に物が置いてあって、行きたいところになかなか行けないのと同じです。最も買いやすい売り場をご提供するため、表示速度を少しでも改善したいというところから検討が始まりました。

――アクセスが集中した時に問題が顕著になったのでしょうか?

西原氏:
それもありますが、通常時にもありました。特に地下鉄など電波の悪い場所では気になりやすい状態でした。スピードが遅くなるとコンバージョン率が落ちるというデータもあり、少しでもコンバージョンを上げたいという気持ちもありました。

ショッピングサイト「トイザらス・ベビーザらス オンラインストア」

運用スタイルに合わせて”SmartJPEG Cloud”に決めました

―― SmartJPEG Cloudを選んだ理由は何でしょう?

西原氏:
システム的なところですね。
SmartJPEG Cloudを選んだのは、弊社がもともとCDN(Content Delivery Network)を利用していたというのが大きかったです。 SmartJPEG CloudならCDNとの連携が簡単で、CMSを改修せずに、スモールスタートできるところが選んだ決め手となりました。

作業フローをまったく変えることなく「キレイで軽い」を実現

――システムの環境に合わせて導入できるというのが決め手の1つだったわけですね。実際に日々の作業ではどのように使われるのでしょうか?

西原氏:
商品画像の登録(アップロード)はメーカーさんにお願いしています。その画像はオリジンサーバーに保存されますが、SmartJPEG Cloudを通すことにより圧縮された画像がCDN上のキャッシュサーバーに入ります。オリジナルの画像を変えることなく、お客様が見る画像だけが画質を保ちながら圧縮されることになります。

――圧縮された後の画質はいかがですか?

西原氏:
導入前の検証としてSmartJPEGを適用した画像を見せていただいた時、事前に言われてじっくりと見ると違いがわかる程度で、ぱっと見ただけでは「同じ写真じゃないの?」という感覚でした。お客様の感覚でも同様だと思いますし、それで軽くできるのであれば何ら問題ないと思いました。これが導入の決め手のひとつになりました。またメーカーさんが登録した画像を自動的に圧縮してくれるので、意識せずに適用できるのが大きなメリットだと思います。

――検証内容はどのようなものだったのでしょうか?

西原氏:
検証に使った画像は、弊社のWebサイトにあるものでした。SmartJPEGの良さを伝えるには、実際のサンプルを見るのが一番だと思いますね。画質と削減率がリアルに分かりました。

日本トイザらス株式会社 eコマース本部 シニア・ディレクター 西原 慎祐 氏

現場の誰にも導入を気づかれず、転送量を半減

――導入後の変化は感じられますか?

西原氏:
画質に関しては、やはり全く違いを感じません。目に見える変化としては、Google PageSpeed Insightsに出ていた画像をもっと軽くできるという指摘(エラー)が、導入後は全く出なくなりました。商品の画像ではなく、主にサイトのバナーなどでしたが、以前は手動で修正してアップロードし直したりしていました。

――実際に使われている方々に、SmartJPEGを導入するという説明はされたのですか?

西原氏:
弊社内の商品登録チームには具体的な説明はしていません。作業が変わるわけではありませんし、明らかに画質が変わることもないので。実際、画像を一番よく見ているはずのスタッフから何の反応もありませんから、画質の差は誰にも気づかれないレベルなのだと思います。

――メーカーが直接登録する画像には、圧縮率や解像度などのルールがあるのですか?

西原氏:
メーカーさんには、SmartJPEGの導入に関するお知らせはしていません。Webサイトに載った商品は、メーカーさんもよくチェックされているはずですが、弊社スタッフ同様に運用開始後の画質の差に気づいた方はいませんでした。導入して半年以上経ちますが、ネガティブなお問い合わせもありません。画像については、もともと適正に圧縮されたものもあるので全てではないですが、中には元画像から1/10程度まで圧縮されたものもあります。

――導入による反応がないことは、何よりいい話ですね。コンバージョンへの影響はどうでしょう?

西原氏:
コンバージョンは表示速度以外にも様々な要因があり、すぐに目に見える効果はありません。ただ転送量が大きく削減でき、CDNの費用が大幅に下がったという副産物がありました。

――転送量の削減はどの程度ですか?

西原氏:
画像以外のデータも含めて、およそ半分くらいになりました。他社さんの事例でも、転送量がかなり削減されたと聞いていましたので、弊社でも期待はしていました。

――ユーザビリティを下げることなく、転送量を削減してページの表示速度を上げるのが導入目的だったと思いますが、目的はどのくらい達成されましたか?

西原氏:
転送量の削減については想定以上に大きかったです。表示速度に関しては目標達成とはいきませんでしたが、結果的に画像の圧縮だけが問題ではないのだということがわかりました。問題を洗い出せたという意味では導入してよかったです。ここは引き続き弊社でも継続して改善していきたいですね。

スピーディに導入できる ”SmartJPEG Cloud”

――SmartJPEGの導入のスピードはいかがでしたか?

西原氏:
とても早かったです。2019年の1月の終わりに最初の打ち合わせをさせていただいてから、2月下旬に技術担当者と打ち合わせをし、4月にはテストに入り、5月には本番環境に導入できました。

――SmartJPEGを使われていて、欲しい機能や改善点はありますか?

西原氏:
画像を圧縮するという目的部分に関しては、とても満足しています。あえて言えば、圧縮率を調整して画質を比較するのを手軽にできるといいなと思います。
画質が落ちているという認識はありませんが、商品によってはより高画質が求められるものもあります。例えば雛人形では、顔のアップなども見たいですから。

――先行ユーザーとして、他の企業にアドバイスがあればお願いします。

西原氏:
データ転送量や画像容量を問題視されている企業は多いと思います。画質を維持したまま、そこを改善するには最も適した方法だと思いますので、課題を抱えている方はトライしてみてはいかがでしょうか。

――お話しをまとめさせていただくと、SmartJPEGを導入しても現場の作業フローが変わることなく、サイトのクオリティが維持できているゆえに誰にも気づかれずに転送量を減らせた、ということですね。

西原氏:
実際、きちんと圧縮されていますからね。

――本日はお忙しいところありがとうございました。今後ともSmartJPEG Cloudをよろしくお願いいたします。

取材日:2019年12月25日
事例公開日:2020年2月13日
所属組織、業務内容、写真、インタビュー内容は取材当時のものです。