【インタビュー】電子玩具開発からアナログゲームまで!テクノサイト社のOPTPiX imésta 7 → ImageStudio 8 移行事例

家庭用ゲーム機からスマートフォンアプリ、ブラウザゲームと様々な場所でご利用いただいている OPTPiX imésta 7(以下、imésta7) と OPTPiX ImageStudio 8(以下、ImageStudio 8)。今回は、電子玩具の企画・開発・製造を手掛ける株式会社テクノサイトさんに、電子玩具での採用背景から具体的な使い方を伺いました。

株式会社テクノサイト 島田本社(静岡県島田市)

株式会社テクノサイト 島田本社(静岡県島田市)

電子玩具の企画から製造まで

――初めに、テクノサイトさんという会社について教えてください。

木村氏:当社は、物流企業の情報システム部を前身とするシステム開発を事業としています。車載、組込みの受託開発、業務系やクラウドを使ったシステムなどの開発を行っております。私の所属するゲームクリエイトグループは、20年ほど前から電子玩具のプログラミング部分の受託をするようになったことから、事業部として立ち上がりました。

現在は、東京の大手ゲーム会社や、教育事業を手掛ける会社を主要顧客に、電子玩具・知育玩具の企画から開発、中国の工場とパートナーシップを結んで製造までを手掛けています。

玩具システム部 ゲームクリエイトグループ プランニングデザインチーム 木村俊希 氏

玩具システム部 ゲームクリエイトグループ プランニングデザインチーム 木村俊希 氏

――その電子玩具に imésta 7 をお使いいただいているんですね。

木村氏:はい。“ゲームクリエイトグループ”のスタート時は、「音が出る電子玩具」がスタート地点でしたが、その後モノクロ液晶を使ったものから、現在はカラー液晶を搭載した電子玩具を手掛けています。そのカラー液晶に imésta 7 が必要だったんです。

減色とパレットを活用

―― imésta 7 を電子玩具でお使いになった経緯をお聞かせください。

木村氏:電子玩具がカラー液晶を採用するようになってしばらく、減色の品質に悩んでいたところ、当社の車載部門のお客様から imésta 7 をご紹介いただいたのがきっかけです。2017年ごろでしょうか。

電子玩具とはいえ、内蔵しているコンテンツの画像リソースは数百枚を超えることも珍しくありません。液晶がカラー化したことにより、取り込む画像が写真になり、リリースする電子玩具のカラーバリエーションに合わせて、それらの画像リソースを小さなメモリに収めるのには大変苦労していました。 

imésta 7では、“減色” / “重要領域指定減色”を使い分けて写真を256色や、場合によっては64色に減色しても高品質を保つことができましたし、またアニメーションデータを16色の連番静止画のアニメーションに変換する際も、“共通パレット”化することでオリジナルの色指定から逸脱してしまうことも回避できました。また、一度作ったパレットを“パレットチェンジ”でカラーバリエーションを実現することも容易です。 

電子玩具の開発期間は3ヶ月から6ヶ月ととても短いサイクルなので、これらの一連の手順を imésta 7だけで実現できるようになったのは、品質と効率を突き詰める上でとても効果的でした。

社内の様子

テクノサイト社の玩具システム部。大手メーカーの電子玩具の他、大手教育出版社の電子教材の企画開発も手掛ける

テクノサイト社の玩具システム部。大手メーカーの電子玩具の他、大手教育出版社の電子教材の企画開発も手掛ける

――これまで、Imésta 7 をお使いでしたが、今回、 ImageStudio 8 の Ver.8.7 をお試しいただきました。ImageStudio 8 の Ver.8.7 では、パレット編集機能が実装されましたが、いかがでしたか。

ImageStudio 8 は、Ver.8.7からパレット編集・ペンツールなどの機能が追加

ImageStudio 8 は、Ver.8.7からパレット編集・ペンツールなどの機能が追加

木村氏:まず、ImageStudio 8 になって『ツールの見た目が今風になった!』というのが感想としてあります。imésta 7 は、所見で「難しいツール」という印象があったんですが、ImageStudio 8 は、主要な機能がアクセスしやすくUIが整理されていることと、実行した手順がタイムラインとして視覚化される点も、「わかりやすく、かんたんなツール」になったと感じました。

ImageStudio 8 のタイムラインなら、画像のリサイズから減色、パレットチェンジの工程もわかりやすく視覚化

ImageStudio 8 のタイムラインなら、画像のリサイズから減色、パレットチェンジの工程もわかりやすく視覚化

木村氏:パレット編集機能も、これまで使用してきた imésta 7 で重視していた要素は一通り搭載されていました。パレットチェンジ前後の比較がひとつのウィンドウでできるようになっているのもとても使いやすいですね。これなら、ImageStudio 8 に移行しても問題ないと感じています。

――よかったです! 最近は、減色や圧縮以外に、画像をきれいに拡大する方向に力を入れているんですが…電子玩具ではそういう使い方はされますか?

木村氏:今のところ画像を大きくするという活用シーンあまりないのですが、逆に、元の画像を低解像度にすることは多いので、輪郭線を残しながら低解像度にする、ドット絵の制作をフォローするみたいな機能が欲しいところです。どうしても、縮小時に輪郭線が欠落して、手作業でドットを置く必要があるので。

――ちょっと研究しがいがありそうなテーマです、開発に共有して前向きに検討します!

本日はありがとうございました。

電子玩具の開発基板。小さな液晶にご注目!

電子玩具の開発基板。小さな液晶にご注目!

物流企業の情報システム部から独立、現在は車載分野を中核事業としながら、電子玩具まで手掛けるテクノサイトさん。東西の間という“ちょうど良い”土地のおかげか、とてもフットワークの軽い会社という印象でした。

テクノサイトさんの新しいチャレンジはアナログゲーム

そんなテクノサイトさんですが、今回インタビューにご協力いただきましたゲームクリエイトグループは、アナログゲームの分野にも。

テクノサイト社初のアナログゲーム『といろ美術館』は、電子玩具や知育・教育分野での経験が活きている

テクノサイト社初のアナログゲーム『といろ美術館』は、電子玩具や知育・教育分野での経験が活きている

残念ながら(?)アナログゲームでは OPTPiX ImageStudio 8 の出番がなさそうなのがちょっと残念ですが、テクノサイトさんの新しい取り組みを応援致します。本記事をご覧になった皆さんも是非、テクノサイトさん謹製のアナログゲームのクラウドファンディングにアクセス!

クラウドファンディングに関するSNS

■Makuake
色育ボードゲームプロジェクト『といろ美術館』

■Twitter
といろ美術館🎨TeamVivid Twitter

■Facebook
といろ美術館/TeamVivid Facebook


2022年6月に Ver.8.7 にアップデートした OPTPiX ImageStudio 8 は、前世代の画像最適化ツール OPTPiX imesta 7 から新たにパレット関連の機能を継承。タイムラインを中心とした『わかりやすい』UIはそのままに、組み込み業界向けのフォローが進みました。

この機会に製品のアップデート、製品のトライアルをご検討ください。

■OPTPiX ImageStudio 8 トライアル
トライアル | OPTPiX ImageStudio 8 | OPTPiX (webtech.co.jp)