旧ハード向けタイトルのHD化移植に最適! 画像資産のリマスター機能を大幅に強化した OPTPiX ImageStudio 8 Ver.8.7 をリリース

こんにちは、第5開発部の小野知之です。こちらのブログではお久しぶりです。

本日、OPTPiX ImageStudio 8最新版「Ver.8.7」を公開しました。
本バージョンでは、旧ハード向けタイトルのリメイクやHDリマスターの作業効率を大幅に向上させる機能を追加しましたので、私から詳しくご紹介します。

1. 描き直したかのようにHD化する「リマスター超解像」(旧名称:テクスチャー超解像)

「リマスター超解像」(旧名称:テクスチャー超解像)は、機械学習を用いて「縮小前の状態を推測しながら画像を拡大」する機能です。まるで人が描き直したかのような高精細なHD化画像を自動で生成します。

これにより、旧ハード用の低解像度の画像素材を現行ハード向けに手軽に再利用することが可能となり、画像素材制作にかかる時間を大幅に短縮できます。特に、テイストを崩さず描き直すのが難しいキャラクターイラストなどのHD化に大きな威力を発揮します。また、DXTC(S3TC)などのテクスチャー画像においては、圧縮ノイズを軽減させる効果もあります。

Ver.8.7 では、オープンソースの超解像エンジン「RealESRGAN」に拡大率変更やアルファチャンネル対応などの拡張を施し、OPTPiX独自の超解像エンジン「Clear RealESRGAN」(クリアー・リアルイーエスアールギャン) として新たに追加。画像によっては、従来のエンジン「Clear waifu2x」より高画質なHD化も可能となりました。(※1)(※2)

(※1) どちらのエンジンのほうが高画質になるかは、画像によって異なります。
(※2) 「Clear RealESRGAN」は、画像によっては想定外の結果になる場合があるため、拡大後の目視確認は必須です。

実例1: イラストを4倍に拡大

元画像 (640×480ドット・256色減色済)

元画像 (640×480ドット・256色減色済)

640x480 の元画像ですが、拡大をするとどうしても画像がぼやけてしまいます。
それを「リマスター超解像」の「Clear RealESRGAN」を使って、2560×1920ドットに拡大してみると、より鮮明な画像になりました。

また、単純拡大、Lanczos3、Clear waifu2x での拡大、Clear RealESRGANという4種類の拡大方式を使用した場合の結果は次の画像です。

画像を単純拡大したものや、Lanczos3による補間拡大に比べて「リマスター超解像」の2つの超解像エンジンが、画像をより鮮明に拡大でき、さらに、今回使用した画像は、従来のエンジン「Clear waifu2x」より「Clear RealESRGAN」の方が高画質に拡大することができました。

実例2: テクスチャーの拡大により圧縮ノイズ解消

この元となっているテクスチャー画像は、ラインの境界線がにじんで汚れているように見えています。
このテクスチャーデータを、Clear RealESRGAN を使って4倍に拡大すると、ラインのにじみもなく綺麗に拡大することができました。

これらの実例のように、ハードウェアの制限などの理由で低解像度にしていたテクスチャーも、「リマスター超解像」を使用することにより、少ないコストで高画質化が可能です。

2. 劣化画像を自動でリファインする「画質復元」

超解像技術を応用した、OPTPiX独自の強力なノイズ除去エンジンを搭載。JPEG圧縮ノイズや、減色による誤差拡散ノイズを削減し、加工前のオリジナルのフルカラー画像に迫る画質を自動的に復元します。

これにより、劣化した過去の画像素材でも、手作業のレタッチによるリファイン作業の時間を大幅に短縮できるので、手軽に再利用することが可能になります。

この実例では、減色の誤差拡散によるザラザラしたノイズがキレイに消え、フルカラー画像の滑らかな状態が復元されているのがわかります。

3. 旧ハード向け画像ファイル形式の読み込みに対応

PlayStation 2Nintendo DSNintendo 3DS 向けタイトル開発専用形式の画像ファイルを ImageStudio 8 で直接開けるようになりました。(※3)

過去の画像資産を、現行ハード向けの開発でも有効活用できます。また、大量の画像ファイルも、「一括処理」機能でまとめてPNG形式などへ変換することが可能です。

 (※3) Nintendo DS、Nintendo 3DS 用のファイル読み込み機能は、Nintendo Switch ライセンシー様にのみ提供いたします。また、Windows版のみの対応となります。詳細は任天堂の開発者向け専用サイトをご覧ください。

4. その他の主な新機能

インデックスカラー関連の重要機能である「パレット編集」「ドット編集」機能を搭載。

減色後のパレット順序や色の変更、気になるノイズのドット修正などが、ImageStudio 8 上で手軽に行えるようになりました。

前世代製品「OPTPiX imésta 7」からの移行も安心です。

おわりに

OPTPiX ImageStudio シリーズといえば、20年以上にわたり「画像を美しいまま軽量化するツール」として、減色・圧縮を中心に機能強化を続けてきました。

そして現在、これまでに軽量化してきた画像を、逆に「キレイに拡大・フルカラー化」する機能を強化しているわけですね。

過去の名作ゲームのリメイクやリマスターが盛んな中でも、OPTPiX ImageStudio は、画像処理ツールの定番としてニーズに応えながら進化を続けます。