こんにちは、はじめまして。昨年末からOPTPiX SpriteStudioの開発チームに参加しているR&D部 黒岡です。
OPTPiX SpriteStudio は、あらゆるゲーム開発環境に適合する、超汎用2Dアニメーションデータ作成ツールですが、その真価はデータ作成ツール(本体)の使いやすさだけではありません。
ゲームエンジンであるUnity、Cocos2d-x、Corona SDKをはじめ、HTML5、iOSなど、多様なゲーム開発環境に対応した再生モジュール(プレイヤー)であるSpriteStudio Player が提供されていることも、大きな特長です。
SpriteStudioは、可読性の高いXMLデータや汎用的なバイナリデータを出力し、SDKも提供していますので、ユーザーサイドでターゲットとするプラットフォームやゲームエンジン向けのプレイヤーを開発することも比較的容易です。
しかし、より手間をかけずにターゲット上でいますぐアニメーションを表示したい!というユーザーさんの声に応えて、OPTPiX SpriteStudioでは、プレイヤーを大幅に拡充しています。
SpriteStudio Playerは、主要なゲームエンジンに対応
SpriteStudio Player は、以下のプラットフォーム(ゲームエンジン・OS)上での2Dアニメーション表示に対応しています。
- Unity
- Cocos2d-x
- Corona SDK
- HTML5 – JavaScript + Canvas / JSON + JavaScript + Canvas
- iOS Objective-C
- C言語用SDK(SpriteStudio SDK)
なお、それぞれのプラットフォーム毎に「表現できる/表現できない」機能がありますので、SpriteStudio本体で可能な表現が100%再現できるわけではありません。
そのため、各プラットフォーム向けに、SpriteStudio上で使用可能な機能の制限をかけられるようになっています。
機能制限はカスタマイズも可能ですので、アトリビュートが少ない最適化された状態のデータ出力も可能です(そのデータを読み込む場合、カスタムローダを作成する必要があります)。
エンジン側のアップデートでサポートされる機能が増えた場合は、SpriteStudioとプレイヤー側でもアップデートを行い、制限を解除する予定です。
作成した2Dアニメーションデータを複数のプラットフォームで利用する場合には、より制限の厳しいプラットフォームに準じたデータを作成しておくのが普通です。
ただ、ひとつのアニメーションデータを使って、機能が豊富な上位のプラットフォームではリッチな表現に、下位のプラットフォームではシンプルな表現をしたいという場合も考えられます。
SpriteStudio Playerでは、各プラットフォーム用にデータをコンバートする時点で非対応データを削除しますので、適用するプラットフォームの機能制限を熟知した上であれば、ひとつのアニメーションデータで済ます工夫も可能でしょう。
プレイヤーの主な特徴
SpriteStudio Playerは、順次改良を行っています。現時点での各プレイヤーの主な特徴は以下の通りです。
対応プラットフォーム |
入力ファイル形式 |
備考 |
---|---|---|
Unity | .sspj (SpriteStudio のProjectファイル) | .sspj ファイルは、SpriteStudioから直接出力可能です。
>現在アセットストアに公開中のバージョンのほかに、非公開の最新バージョンがあります。両者に>は描画性能、機能などで>トレードオフの部分が>あります。詳しくは今後の連載で解説予定です。 |
Cocos2d-x | .c | SpriteStudioから、C言語のテーブル形式で直接出力可能です。こ>の形式では動作確認のたびにビルドが必要なため、バイナリ入力形式等への対応を検討中です。 |
Corona SDK | .lua | .lua ファイルは、.ssax(SpriteStudioのXML形式出力)からコンバータを使って変換します。
>データをソースに含める方式です(Luaスクリプトとの相性が良く、意外と使いやすい)。 |
HTML5 | .js .json |
.js / .json ファイルは、.ssax(SpriteStudioのXML形式出力)からコンバータを使って変換します。 .js ファイルは>データテーブルとしてソースに組み込みます。 |
iOS Objective-C | .ssa (SpriteStudioのバイナリ形式出力) | .ssa ファイルは、SpriteStudioから直接出力可能です。 |
C言語 (SpriteStudio SDK) |
.ssa (SpriteStudioのバイナリ形式出力) | .ssa ファイルは、SpriteStudioから直接>出力可能です。 SpriteStudio SDKは、C言語のライブラリです。ローダー機能と補完計算機能のみ提供されます。描画部分は別途実装する必要があります。 |
SpriteStudio Player は無償配布中
SpriteStudio Player と、各コンバーター、サンプルデータは下記ユーザーサポートページから無償でダウンロードできます。
OPTPiX SpriteStudio本体の無料トライアルも可能ですので、オーサリングから各プラットフォームに実際にプレイヤーを組み込むまで、一連の評価が無償で行えます。不明点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
ところで、個人的にはHTML5用コンバータのJSON出力は、JavaScript以外の環境でも使いやすいのでは、と思っていたりします。
ざっくりと各プレイヤーのご紹介をしたところで、次回はお問い合わせが最も多いUnity用 Playerの紹介をさせていただく予定です。お楽しみに!