画像に関する基礎知識をまとめたものとして、旧ブログ(こんにちはウェブテクノロジです)で「わかりやすい」と好評だった「画像変換101」のシリーズを、OPTPiX Labs Blogでも公開いたします。
ちなみに、タイトルにある「101」とは、英語圏で「入門書」を意味する言葉です。
#1: 画像を構成するもの
みなさんご存知の通り、コンピュータ上の画像は、点(ドット)の集合体で表現されています。
点は3種類の色を重ね合わせることで表現されています。
3種類の色というのは、それぞれR(赤),G(緑),B(青)のことです。
RGBは光の三原色とも呼ばれ、それぞれ0から255までの値を持つことができ、
これらの値の組み合わせでさまざまな色を表現します。
R=0,G=0,B=0だと黒を現し、R=255,G=0,B=0だと真っ赤(純赤)を現します。
また、R=255,G=255,B=255だと白を表します。
▲光の三原色
コンピュータ(電子機器)での色の表現方法には、RGBの他にもいろいろな表現方法があります。
例えば印刷用のデータではCMYKが使われます。
CMYKは、C(シアン), M(マゼンタ), Y(黄), K(黒)の値で色を表現します。
これは、いわゆる色の三原色(赤青黄)に黒を加えたものです。
CMYKの場合、値がすべて0の場合は白を表現し、重ね合わせると黒になります。
家庭用インクジェットプリンタのインクの色もCMYKの4色からなっていますが、
最近では、より高画質な印刷を目指してCMYK以外のインクを使用しているものもあります。
しかし、その場合もCMYKの色の世界に準拠して、
それぞれを細かく表現できるように分割したものです。
RGBやCMYKなど色の表現方法のことを色空間(カラースペース)といいますが、
色空間にはRGB、CMYK以外にHSVやHLS、
主に映像(テレビ)信号用に使われるYCbCr, YPbPr, YUVなど、
用途に応じてさまざまなものがあります。
次回はダイレクトカラー画像とインデックスカラー画像について、ご案内いたします。