
「政府は景気が回復しているというけれど、少しも実感することができない。」
これは、小泉政権のころからず〜っと世間で言われ続けていることだ。こんな話を聞くたびに私は周囲の人に「じゃあどうなったら景気が回復したと実感する?」と聞いている。様々な答えが返ってくるけれど、総合してみると「バブルの時代が戻ってくれば」というのが一般的なようだ。なるほど、好景気とはまさにあの時代を指して言うのだろう。
しかし冷静に考えてみてほしい、「バブル」と名前がついてることから、この好景気は「弾けることが前提」であり、決して人々を幸福にするものではないのだ。
ボクはよく20代の人から「あなた方はいいですよね。バブルの時代にいい思いをしたのでしょう。」と言われることがある。
しかし、あの時代ボクは社会人になったばかりで、いい思いなんかほとんどしちゃいないのだ。バブル期にいい思いをしたのは、経営者から課長ぐらいまでの管理職ではないだろうか?ペーペーの新人は、毎晩遅くまで残業し頻繁に休日出勤し、給与もボーナスも決して高いものではなかった。あの時代は、まだ完全週休2日でない会社も多く残っていたし、ブラック企業も横行していた。
あの当時、玩具問屋に勤めていた知人の体験談を紹介しよう。 続きを読む →