こんにちは。
OPTPiX SpriteStudio 開発ディレクターの遠藤です。
今回は来年1月にリリース予定の OPTPiX SpriteStudio Ver.5.6 の新機能、改善点、新たな外部ツールについて順にご紹介します。
新しい機能
キーフレーム位置のスケール機能
アニメーション尺の伸張に合わせて、キーフレームの位置を自動調整する機能です。
後からFPS を変更したり、引き伸ばしてスローモーションのようにすることができます。
また、倍率を指定して複数のアニメーションをまとめて伸張することができます。
縮小する場合、消滅するキーが出る可能性がありますが、その際には対象のキーが明示されますので事前に調整することもできます。
ラベルの位置も同様に調整されます。
パーツのカラーラベル指定機能
任意のパーツにカラーラベルを指定することで、色で判別しやすくなります。
選択した複数のパーツにまとめて指定することができます。
指定したカラーラベルの種類は、.ssae ファイルに保存されますので、SDK を利用してパーツに設定されたラベルの種類を取得し、再生プログラム側で利用することも可能です。
アニメーションPNG 出力
レンダリングの出力オプションに「アニメーションPNG」が追加されました。
差分圧縮が適用されるためファイルサイズも小さくなります。
アニメーションGIF では対応できない色数を再現することができます。
改善点
フレームコントロールの改善
選択範囲と編集対象が分かりやすくなりました。
また、再生範囲の始点、終点を後から拡張できるようになりました。
アンドゥ、リドゥ操作の簡易化
複数ファイルへの編集操作を1回のアンドゥで元に戻せるようになりました。
どのウィンドウにフォーカスがあっても アンドゥ/リドゥできますので、現在の対象がセルマップか、アニメーションかを意識する必要が無くなります。
さらに、新たに以下の操作がアンドゥ可能になりました。
- アニメーションの追加、削除、複製、リネーム
- 参照先セルマップの変更中に発生する変更先への新規セル追加
その他の改善
セルマップウィンドウ
ホイール回転でズームし、中ドラッグ(またはスペース+左ドラッグ)でスクロールできるようになりました。
また範囲選択ドラッグ中にウィンドウ外にマウスカーソルが出るとスクロールします。
セル編集ウィンドウ
セル編集ウィンドウを開いた状態でも アンドゥー/リドゥーできるようになりました。
レイアウト
アニメ切り替え時、または親子関係を組んだあとに視点をリセットせず F キーを押すことでリセットするように変更しました。
レイアウト/フレームコントロール
パーツのドロップ時に作成されるキーは常に0フレームに打たれるように変更しました。
パーツ追加前にタイムスライダーを先頭に戻す必要はありません。
他にもカラーブレンドのカラー変更時の反応速度や、特に Mac においてウィンドウ全般を素早く開くようにするなど、よく行う操作のレスポンスを改善しました。
新たな外部ツール
ショートカットキーの編集ツール
待望のショートカットキーのカスタマイズに対応しました。
編集には専用の設定ツールを使います。
各機能に好みのキーを割り当てることができます。
SpriteStudio と並行して使うことが多い Photoshop や、皆さんが使い慣れたツールに似せた設定にすることができます。
レイアウトやフレームコントロールにフォーカスが無い時でも Ctrl + P キーでアニメーションを再生/停止させたり、
特定のウィンドウだけで有効なコマンドに対しては Ctrl, Command, Alt などの修飾キー無しで、英数字キー単体でも指定ができます。
例えばレイアウトで F キーを押した場合は「視点をリセットする」といった設定が可能です。
最後に
以上のように、今回のアップデートでは後から調整する機能や、操作性、視認性の改善が多く含まれています。
是非アップデートしてお試しください。
公開は 2016年1月前半の予定です。
お楽しみに!