こんにちは。
OPTPiX SpriteStudio の開発を担当している遠藤です。
今回は近日リリース予定のSpriteStudio 5 Player for Unity Ver.1.4 のアップデート内容をご紹介します。現在Ver.1.2 以下をお使いの方のためにVer.1.3 で施された主な変更点もあわせてご説明します。(※以降、バージョン番号はv1.x と表記します)
パフォーマンス向上
v1.3.5 以降では以下のようになります。
- 平均で約3倍ほど高速化されています。
※プラットフォームとデータの状態によって、1.5倍~5倍程度の間でばらつきがあります。 - 動的なメモリの使用量を減らし、ガベージコレクションの発生頻度が減っています。
※動的メモリ使用量については1.3.5から、さらに1.3.0比で1/5になっています。
パフォーマンスを比較してみましょう。
サンプルとして池田ピロウ氏謹製のアニメーションデータを使います。
データの規模は以下の通りです。
解像度:1280 x 720px
アトラス:9枚
パーツ数:562
総フレーム数:750フレーム
非常に負荷のかかるこのシーン付近で Profiler が示す数値を比較してみました。
左のv1.2.3 では黄色い矢印が示しているフレームで負荷が増大し、30fpsを割る瞬間が発生しています。
対して、右のv1.3.8 では、平均して60fps付近を維持していることがわかります。
また、メモリの使用量は、約5分の1程度にまで低下しています。
エフェクトの再現性向上
v1.4 では、同時期リリース予定のOPTPiX SpriteStudio 5.7 で改善された新しいエフェクト仕様に適合させることで、エフェクトの再現性が向上しています。
また、v1.3 と比べて、ガベージコレクションを抑える処理を行っています。
※ご注意:v1.4 ではOPTPiX SpriteStudio 5.6 以下で制作されたエフェクトデータとは互換性がありません。
その他の改善
v1.3 で対応された要素
- 柔軟なシーン構築
カメラやViewとアニメーションオブジェクトが親子関係になっている必要がありません。 - 不都合なファイル名の回避
アセットバンドルの格納時などに不都合なファイル名がある場合、それを回避できるようになっています。
v1.4 系で対応予定の機能
- 参照セルの動的変更
スプライトで使用しているセルをランタイムで変更できるようになります。 - 描画マネージャの高速化
- モーションブレンド
※初版(v1.4.0)のリリース後、順次対応してまいります。
以上が、SpriteStudio 5 Player for Unity v1.3 および v1.4 の主なアップデート内容になります。
v1.4 のリリースは7月上旬予定です。
どうぞお楽しみに!