OPTPiX SpriteStudio 6 License Manager Linux版のコマンドラインオプションについて説明します。
コマンドラインオプション詳細
各コマンドラインオプションについて、使用方法と詳細を説明します。
- スタンドアロン動作
起動したシェル内での動作を指定します。 - ライセンス情報表示
登録されているライセンス情報を表示します - メールのテスト送信
メール通知機能の送信テストを行います。 - ライセンス認証の実行
ライセンス認証(アクティベーション)を行います。 - ライセンス認証の解除
ライセンス認証(アクティベーション)を解除します。 - 通信ポート指定
クライアントと通信するTCPポートの番号を指定します。
スタンドアロン動作
daemonとして常駐せず、起動したシェル内で(その場で)動作します。
オプション:--standalone
本オプションを指定すると、daemonとして常駐せず、起動したシェル内で(その場で)動作を行い、標準出力へ各種メッセージが出力されます。
ライセンス情報表示
現在登録されているライセンス情報を表示します。
オプション:--license-info
本オプションを指定すると、現在登録されているライセンス情報(認証状態、有効期限、クライアント上限数、ライセンス種別)を標準出力に出力を行い。プロセスを終了します。
ライセンスが未認証や認証に失敗している場合は何も表示せずエラー終了します。
License valid until : 2020/01/31
Client count : 3
メールのテスト送信
定期認証結果メール通知機能の送信テストを行います。
オプション:--test-mail
本オプションを指定して起動すると、定期認証の実行結果をメールで通知する機能のテストが行えます。本機能を利用する際は、設定ファイルにて事前に各種メール設定を行って下さい。設定ファイルが存在しない場合、または "sendmail-enable"
パラメータ値が 0 の場合、メールは送信されません。
メール設定方法
テストメールを送信するためのメール設定の手順を説明します。
またメール送信には sendmail を使用しますので、事前にお使いのサーバーで sendmail が正しく動作するようにご準備ください。
- 設定ファイル(
/etc/opt/wtflmgrd_ss6/wtflmgrd.config
) をテキストエディタで開きます。 "sendmail-enable"
パラメータの値を 1 にします。"sendmail-to"
パラメータに宛先メールアドレスを指定します。"sendmail-from"
パラメータに送信者メールアドレスを指定します。- 設定ファイルを保存し、テキストエディタを終了します。
テストメール
テストで送信されるメッセージを記載します。
内容はテスト用で実際の結果を反映したものではありません。ご注意ください。
License Manager for OPTPiX SpriteStudio 6 : Online Authorization failed.
Authorization error code 1234
Host name : localhost.localdomain
2020-01-14T18:51:33+0900
ライセンス認証の実行
ライセンス認証(アクティベーション)を行い、認証データの保存を行います。
オプション:--register [license-key]
- 本オプションを指定して起動すると、弊社サーバーにアクセスし、ライセンス認証(アクティベーション処理)を行います。
認証を行うことでフローティングライセンスマネージャーが使用できるようになります。 - 引数としてライセンスキーを指定した場合、指定されたライセンスキーを使用して認証を行います。
- キーの指定を省略した場合は画面にプロンプトが表示されますので、ライセンスキーをキーボードで入力し最後にキーを押してください。
ライセンスキーに含まれるハイフン(マイナス記号)の指定は省略することが可能です。
以下はキーボードからライセンスキーとして “AAAAA-BBBBB-CCCCC-DDDDD-EEEE” を入力した例です。#/opt/wtflmgrd_ss6/bin/wtflmgrd --register ライセンスキー: AAAAA-BBBBB-CCCCC-DDDDD-EEEE
- ライセンスキーが正しく認証されると、画面に有効期限などのメッセージが表示され、所定のディレクトリに認証データが保存されます。
- 認証に失敗した場合は、ライセンスキーの指定に誤りがないかどうか、ネットワーク環境に問題がないか等をご確認の上、再度実行してください。
サブオプション:--skipifexists
認証が行われていない場合のみ処理を行い、すでに認証済みの場合は何もせず終了するようにできます。
サブオプション"--skipifexists"
を指定する際は、メインオプションの--register [license-key]
と同時に使用してください。"--skipifexists"
のみを単独指定した場合、何も処理は行われず終了します。
ライセンス認証の解除
ライセンス認証(アクティベーション)を解除し、認証データの削除を行います。
オプション:--unregister
本オプションを指定して起動すると、弊社サーバーにアクセスし、ライセンス認証を解除します。
合わせてシステムに保存されている認証データ、中間データファイル、データディレクトリの削除を行います。削除される一覧を次に示します。
- /var/lib/wtflmgrd_ss6/license_key.dat
- /var/lib/wtflmgrd_ss6/license.dat
- /var/lib/wtflmgrd_ss6/license_info.dat
- /var/lib/wtflmgrd_ss6/wtflmgrd.setting
- /var/lib/wtflmgrd_ss6
ライセンス認証を解除するとフローティングライセンスマネージャーは動作を停止しますのでご注意ください。
通信ポート指定
クライアントと通信を行う、TCPポートの番号を指定します。
オプション:--port <n>
本オプションを指定すると、クライアントとのTCP通信に使用するポート番号を指定することができます。
引数として <n>
にポート番号を指定してください。デフォルトは 14357 です。このポート番号は初期設定スクリプトによりサービス名"wtflmgrd_ss6"
として登録されるようになっています。
また、クライアントと通信できるよう、システムのファイアウォール設定で指定したポート番号のTCP通信を許可してください。
なお、"--standalone"
オプションと併用するときは必ず "--standalone"
オプションより後ろに指定してください。
設定ファイル
設定ファイル(/etc/opt/wtflmgrd_ss6/wtflmgrd.config
)の各パラメータに設定をおこなうことで、フローティングライセンスマネージャーの動作を設定できます。
パラメータには以下のものがあります。
機能 | 説明 |
---|---|
メール機能スイッチsendmail-enabled |
定期認証結果をメールアドレスに通知する機能の ON / OFF を指定します。 0 を指定するとメールでの通知は行わず、1 を指定するとメールでの通知を行います。デフォルトは 0 です。 |
送信先設定sendmail-to |
定期認証結果の通知を送る 送信先メールアドレス を指定します。
|
送信者設定sendmail-from |
定期認証結果の通知を送るメールの 送信者メールアドレス を指定します。
|
時刻設定activation-checktime |
定期認証の処理を行う時刻指定を行います。 処理を行う時刻をHHMM形式で指定します。例えば 0000 を指定すると午前0時0分、0435を指定すると午前4時35分、2355を指定すると23時55分(午後11時55分)に実行されます。 |
ident文字列設定syslog-ident |
syslog 出力時のident文字列を指定できます。 フローティングライセンスマネージャーは動作状況をsyslog機能を使用して、/var/log/messages に出力することができます。未指定時は wtflmgrd が使用されます。 |
関連ページ
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アンインストールの方法を解説しています。 - OPTPiX SpriteStudio Professional ダウンロード
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