OPTPiX imestaは、本格的なパレットの編集をサポートします。パレットは単に数値が変更できればよいという従来のグラフィックスツールの概念を超えて、並び順の入れ替えやカット&ペーストなどのキメ細かい編集と、プロユースに耐えうる柔軟なユーザインターフェースを提供します。
ゲームCGデザイン環境において、パレットはイメージと同レベルの重要性を持つことがしばしばあります。OPTPiX imestaでは、パレットをイメージと一体にして表示することができます。パレット表示がイメージ編集の妨げにならないよう、パレットの大きさや配置方法は自由に変更できます。
ハードウェアに最も近いレベルで編集が可能な「RGB」、視覚的に欲しい色を探しやすい「HLS」、任意のサイドウィンドウのコピーを配置できる「PALETTE」、独自の使いやすい色セットを画像で用意できる「CUSTOM」の4種類のカラーチャートウィンドウを瞬時に切り替えながら扱うことができます。
パレットエントリを色ではなく数値で表現する方法も採用しました。目ではわかりにくい1レベル単位での変更・比較が容易に行えます。ヘビーユースにも耐えられるよう、キーボードを使った数値編集もできるため、熟練すればするほどスピーディなカラー調整が可能になります。
パレットエントリは、マウスによるドラッグ&ドロップで移動・コピーが可能です。パレットエントリを並べ替えたり、パレットエントリに登録されている色を別のエントリにコピーすることが自由自在に行えます。これらは複数の画像(編集ウィンドウ)間でも行うことができ、まるでイメージの切り貼りを行うかのようにパレットエントリの切り貼りが可能です。
一つの画像に複数のパレットを持たせ、瞬時に切り替えながら扱うことができます。同一ビットマップでも、パレットの色調を変えるだけで新しい表現を生み出すことが可能です。また、パレット切り替えによる点滅や移動などのアニメーション処理をさせる画像データの作成作業は、プログラマとデザイナーの共同作業部分が増えるために効率化が困難ですが、OPTPiX imestaはこれらにおいてもデザイナーのみで作業可能な部分を大幅に増やすことができます。
減色後のパレットは、YUVやRGBの値を用いたソートをするのが普通です。しかし、それでは人間が視覚的に期待するのとは異なる結果となり、本来なら隣接すべき色が離れたインデックスに散らばってしまいます。OPTPiX imestaはニューラルネットワークを応用したニューロソート機能を持っており、視覚的に近い色同士を隣接させるように自動的に並べ替えることができます。ニューロソートを利用することで、これまでデザイナーが全て手作業で行っていたパレットの並べ替え作業は大幅に効率アップします。
パレットは、パレットファイルとして保存することができます。パレットファイルは別のインデックスカラーイメージのパレットとして読み込んだり、パレットのみの編集ウィンドウで開いたり、減色時の固定パレットとして参照したりすることができます。
必要なパレット数で必要な階調数のグラデーション・パレットを作成します。フルカラーにおけるフォトレタッチソフトのグラデーションとは異なり、完全にインデックスカラーをターゲットにしたグラデーション作成機能です。また、グラデーション作成時にガンマ補正をかけることもできます。
また、1枚のイメージにつき複数のパレット(マルチパレット)を切り替えて使用するマルチパレットモード機能も装備されています。レイヤと組み合わせることで、複数レイヤにおける複数パレットも実現できます。
パレットエディタ

4種類のカラーチャートウィンドウ

パレットエントリウィンドウ

パレットエントリの編集

また、パレット内容の異なる画像間での「色を無視してインデックス値そのものを扱う」イメージのコピーが可能です。これは「イメージとパレットを完全に切り離して独立に編集できる」ということで、インデックスカラーイメージを高度に扱うゲームCGデザインにおいては重要な機能です。
マルチパレット

パレットのニューロソート

パレットファイルの読み込みと保存

パレットファイルのフォーマットは、Adobe Photoshop互換のものや各ターゲット専用のものなど、いくつもの種類を扱うことができます。
グラデーション作成
