ImageStudio8β4 リリースノート

試用期限について

本プログラムは、2019年9月30日まで使用可能となっています。

アンインストール方法

Windowsの「プログラムと機能」から「OPTPiX ImageStudio 8 Beta Release」を選び、アンインストールを行ってください。

アンインストールでは、ユーザー設定など一部のファイルは自動的には削除されません。「ドキュメント」フォルダの下にある「OPTPiX ImageStudio 8」フォルダおよびその中身のファイルをご確認の上、不要なものを手動で削除してください。重要なファイルを手動で保存したりしていない限り、「OPTPiX ImageStudio 8」フォルダを丸ごと削除しても大丈夫です。

Microsoft Windows 10 May 2019 Update (1903)における表示異常について

2019年5月下旬に公開されたMicrosoft社のWindows 10最新バージョン「May 2019 Update (1903)」(以下Windows 10 (1903))において、モニターやグラフィックスボードの機種を問わず、諧調の表示が正しくなくなってしまう問題が確認されています。

この問題の影響で、RGBの発色が意図通りに行われない可能性もございます。

ImageStudio 8 でも Windows 10 May 2019 Update (1903) でのご使用はお控えくださいますようお願いいたします。

OPTPiX ImageStudio 8 Open β4 (2019/7/3)

変更点

機能追加

  • ismacro実行中、Ctrl+Cでキャンセルが可能になりました。
  • 「テクスチャー圧縮」機能を実装。ImageStudio 8 のGUI上で、各種拡張子のテクスチャ形式の圧縮を確認することができるようになりました。
    • MIPMAP自動生成は「テクスチャー圧縮」は非対応。
      非テクスチャー画像をPVR形式で保存する場合の圧縮指定でのみ指定できます。
    • PVR・PKM・ASTCファイルでテクスチャー形式の直接読み書きに対応しました。
      テクスチャー圧縮済み画像を保存する場合、保存オプションの圧縮オプション部分は操作できません。
  • 「回転」機能を実装。右90度・左90度・自由回転から選ぶことができます。
    • 90度単位の回転の場合、元画像がRGBLOWまたはインデックスカラーでも形式が維持されます。それ以外の角度にした場合、RGB8に変換されます。
  • 「透明境界の色漏れ予防」フィルターを実装しました。imesta 7と同様の機能になります。
  • Web Technology Updateに対応しました。

改善・変更点

  • 前段階画像との比較表示関連を改良。
    • 従来は「表示モードの切り替え」「スライド表示(オンオフ)」「1つ前の画像を表示(オンオフ)」という3機能に分かれていましたが、「比較表示モード」のオン・オフと「1段階前を表示(オン・オフ)」の2つに整理しました。
      • 比較表示モードの選択を比較表示モード自体がオフの場合でも行うことができるように変更しました。選択肢を選ぶことで、比較表示モードはオンになります。
      • 「1段階前を表示」は、「比較表示モード」がオフか、比較表示モードの「倍率表示(4分割)」の場合に使用可能になりました。
  • ツールバーボタンを押している間、あるいは「¥」キーを押している間のみ前段階画像が表示されるように変更しました。
  • 領域選択・領域リサイズの操作の際、Shiftキーを押下していると選択している領域が正方形になるようにしました。
  • 領域リサイズの場合は、四隅をドラッグした際にのみShiftキーが適用されるように修正しました。
  • 色相・彩度調整および明度調整で、彩度・明度の調整値の表示範囲が「-100~100%」だったのを「0~200%」に変更しました。処理に変更はありません。
  • ファイルの読み込み・保存に失敗した場合、メッセージボックスを出すようにしました。(マクロ実行時は表示されません)
  • マクロの入力ファイル指定が「ドロップ」または「リストファイル」の場合、指定された中にフォルダが含まれていると中身を検索しますが、その際に、当該フォルダを基準とした相対パスを、出力先フォルダに再現するようにしました。
    • 従来は、入力元指定が「フォルダー内のファイルを検索」でなければ出力先への相対パス再現は行われず、上記のケースではどれだけ深く掘って探したファイルでも常に出力先フォルダ直下に出力されていました。
  • マクロの入力ファイル指定が「リストファイル」の場合、中に相対パスでファイル名が記述されていた場合、リストファイルのある場所を基準とした絶対パスを生成し、それを入力として使用するようにしました。
    • 従来は、上記のケースでは、プロセスのカレントパスを基準に絶対化していました。
  • 「アクションの読み込み(次へ挿入)」に加え、「アクションの読み込み」コマンドを追加しました。既存のアクションを全削除し、読み込んだアクションに置き換えます。

制限事項

対応ファイル形式について

本バージョンでは、読み込み・保存可能なファイル形式が制限されています。製品版では、さらに多くのファイル形式への対応を予定しています。

読み込み可能形式

  • ImageStudio 独自形式(.isdoc)
  • PNG
  • JPEG
  • WebP
  • GIF
  • Photoshopファイル(.psd)
  • Windowsビットマップ(.bmp)
  • PVR
  • PKM
  • OpenEXR(.exr)
  • Radiance HDR(.hdr)
  • JpegXR(.jxr)
  • ASTC
  • TGA

保存可能形式

  • ImageStudio 独自形式(.isdoc)
  • PNG
  • JPEG
  • WebP
  • GIF
  • Windowsビットマップ(.bmp)
  • PVR
  • PKM
  • JpegXR(.jxr)
  • ASTC
  • TGA

Photoshopファイル(.psd)など、いくつかの形式は読み込みのみの対応となっており、保存ができません。ご了承ください。

アクションの各種状態について

タイムライン上のアクションに「!」マークが表示されている場合、その時点での画像形式に対して当該のアクションを適用できない状態であることを示しています。

(例:インデックスカラー画像に対してインデックスカラーに対応していないフィルターを実行しようとしている)

「!」が表示されているアクションは単純にスキップされ、それ以降のアクションが引き続き適用されます。
マクロの実行においても、読み込んだファイルの画像形式に対して適用できないアクションが存在する場合は、エラーにはならず、当該アクションがスキップされます。

タイムライン上のアクションがグレーアウトされている場合、そのアクションは一時的に未適用状態となっています。
これは、処理に時間のかかるアクションを、操作のたびに毎回再実行するとパフォーマンスダウンするため、アクティブなアクションより後ろにあるアクションの適用を省略したことを示しています。
グレーアウトしているアクションは、ダブルクリックや「アクションの移動」などでアクティブにすることであらためて適用され、プレビューを行うことができるようになります。

圧縮テクスチャー形式(PVRTC、ETC、ASTCなど)での保存、およびMIPMAPへの対応について

β4から「テクスチャー圧縮」が実装されました。GUI上でテクスチャ圧縮を行い、比較を行うことができる機能です。

この「テクスチャー圧縮」を使用して画像をテクスチャー形式に変換した場合、「名前を付けて保存」でPVR形式・PKM形式・ASTC形式を選択すると、生成したテクスチャー形式をそのまま保存することができます。
ですが、すでに圧縮済みであるため、保存オプションから圧縮形式の変更などを行うことはできません。
PVR形式で保存する場合、フォーマット バージョンの指定は行うことができます。

圧縮テクスチャー形式で保存したPVR・PKM・ASTCファイルをImageStudio 8で再度読み込んだ場合にも、元のテクスチャー形式を維持したまま読み込まれます。
再度ファイルに保存を行った場合、劣化することなく元のテクスチャー データを再現しますので、コンテナ形式のみを変更することができます。

β4では、MIPMAPの対応について以下の制限があります。

「テクスチャー圧縮」コマンドでは、MIPMAP生成に対応していません。

MIPMAP付きのテクスチャー データを作成したい場合は、圧縮前のデータをPVR形式で「名前を付けて保存」し、「MIPMAP自動生成」のチェックをオンにして保存してください。
MIPMAPを生成・保存したファイルを再読み込みすると、MIPMAP情報が再現されず、欠落します。
作成したファイルを(内容確認以外の目的で)ImageStudio 8で再び読み込み・保存しないようにしてください。

レイヤーの扱いについて

Photoshopファイル(.psd)を読み込んだ場合、ファイルに含まれているレイヤーも一緒に読み込まれます。

OPTPiX imésta 7までは、レイヤーは1枚ごとに別々の形式を持つことができ、また座標情報や階層を持つことができませんでした。
ですが、OPTPiX ImageStudio 8では、Adobe Photoshopと同じく、すべてのレイヤーが同一の画素形式を持ち、ツリー階層で配置され、座標情報をもとに表示位置が決定されるようになりました。
レイヤーは表示のオンオフや移動などが行うことができます。また、isdoc形式であればレイヤー情報を持ったままでのファイルの保存も行えます。
ですが、現在のバージョンではフィルターや画像調整などを適用することはできません。動作の参考程度とお考えください。
「レイヤー統合」を行うとレイヤーの無い通常画像となり、画像処理も行うことができるようになります。

16bit/HDR/グレースケール形式およびICCプロファイルへの対応について

現在のバージョンでは、グレースケールおよび16bit RGB/RGBA形式・HDR/HDRグレースケール形式など高ビット深度の画像データについては、読み込み時に8ビットRGBまたはインデックスカラーへの変換が行われます。

また、PSDファイル形式を読み込む際、ファイルにICCプロファイル(カラー プロファイル)が付いていたら、sRGBカラー スペースへの変換を行ってから読み込みます(PSD以外のファイル形式に付与されたICCプロファイルについては未対応となっています)。

いずれも、製品版発売後に機能強化を計画しています。

仕様上の留意点

  • 「スライド表示」は、アクションの前後で画像のサイズが変化する場合(拡大縮小など)には使用できません。
  • 環境設定の「一部のフィルター処理にGPU支援を使用する」をオンにすると、現在のバージョンでは「ぼかし」フィルターの処理にGPU支援を使用し、高速な処理ができるようになります(なお、マクロ処理時にはGPU支援を使用しません)。
    しかし、一部のGPUまたはドライバのバージョンなどとの相性問題により、処理時に内部エラーが発生することがあり、プログラムが不正終了する可能性があります。
    このような症状が見られる場合は、同オプションをオフにしてご利用ください。

現在確認されている不具合・その他の制限事項

  • 「貼り付け」で作成されたアクションをそのままにしておくと、クリップボードの内容が変化したあと、アクションの再構築が発生したタイミングで、貼り付けた画像が失われてしまいます。
    「貼り付け」を実行したら、作成されたアクションを右クリックし、「ここまでのアクションを統合」することで、画像を失うことなく残りの処理を実行できます。
  • Windowsの「画面のプロパティ」で、表示スケール(DPI)設定(「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更にする」)を「125%」や「150%」などに設定している場合、ImageStudioの「画像表示オプション」-「キャンバスの中央に表示」を有効にしていると、画像表示がわずかに乱れる現象が確認されています。
    「キャンバスの中央に表示」をオフにすることで、この問題を回避することができます。
  • Intel製のディスプレイ ドライバーを使用している環境において、1000ピクセルを超えるような大きな画像を開き、表示倍率を極端に小さく・大きく(5%、10%、3200%、5000%など)設定した場合、画像表示が乱れる現象が確認されています。
  • 「コントラスト調整」の処理結果が、OPTPiX imésta 7のものと大きく異なっています。本件は製品版までに修正を予定しています。
  • 大半の画像調整およびフィルターは、現在のバージョンでは選択領域のみを処理できるようになっていません。選択していても画像全体に適用されます。
  • 「カラーチャート」の選択色は、選択範囲を「削除」または「切り取り」した際に塗りつぶす色として使われますが、それ以外の操作については現在のバージョンではほとんど行うことができません。