中央大学の新入生ガイダンスで講義をしてきました

ウェブテクノロジ代表の小高です。

先月、母校である中央大学理工学部 電気電子情報通信工学科の新入生ガイダンスで、短い講義をしてきました。

声をかけていただいた國井教授からは、
「これまでは卒業生のなかから、VAIOの開発者など、メーカーの技術者にお話していただいていました。しかし、大企業への就職という画一的な進路に一石投じたいという思いがあります。起業、ベンチャーへの就職、修士進学、博士進学など、多様な可能性を学生に考えさせたいと思っており、今年は学生達に多様な進路を意識してもらいたく、起業家の方にお願いしようと企画しております。」という依頼がありました。

私が大学を卒業したときには、国内電機メーカーの黄金時代で、多くの友人が電機メーカーや通信関係に進みました。当時、起業という選択をしたのは自分一人だけでした。
いまや電機業界の状況は大きく変わり、電気電子情報通信工学科の卒業生の就職先は多様化しているようです。

さすがに起業を目指す学生は少ないかも知れませんが、ベンチャー企業に就職・転職する機会は増えています。当社にも、メーカーから転職した社員が何名もいて、大いに活躍しています。
大学1年生のうちからベンチャー企業を意識することは、これからの時代のキャリアパスを考える上でも意義がありそうです。

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講義の概要

さて、講義の内容ですが、大きくわけて次の3点についてお話しました。全てに共通するキーワードは「変化への対応」です。

  1. 有名企業の業務内容の変遷
  2. ウェブテクノロジの業務内容の変遷
  3. 大学で学ぶこと

1.と2.は、昨年行った「工学デザイン概論」のダイジェストです。社歴の長い大企業の事業の変遷についてと、ウェブテクノロジの24年間の事業の推移(変化)についてお話しました。

3.大学で学ぶこと、では次のような話をしました。

  • 基礎はあまり変わらない。基礎がしっかりしていれば変化に追従できる。20年、30年前に学んだことがいまでも活用できる
  • 実験で定量的データを得るための測定方法、それを論理的にまとめ上げてレポートや論文を作成する能力は、応用範囲が広い
  • 理系大学の授業全般を通して身につくセンス、論理的思考方法は、多くの職業で役立つスキル
  • 仕事をしていても、基礎的なことをきちんと学んだ人とそうでない人では、アウトプットの質が明らかに違うという実感がある
  • 勉強以外の部分も含めて、大学生活のなかから、自分の得意なことを見つけて欲しい。得意なことを仕事にして、充実した人生を送って欲しい

後輩たちの心にどこまで響いたかわかりませんが、みなさんとても真剣に聞いてくれました。
彼ら・彼女らの学生生活はもとより、その後の人生に、少しでも役に立てたら良いのですが。

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若き起業家も

新入生ガイダンスでは、私の他にもう一人、起業した卒業生、ではなく在学生が話をしました。國井研究室に所属しながら、株式会社ロビットという会社を立ち上げた、高橋勇貴君です。会社を設立して1年未満という生まれたての会社ですが、若さとエネルギー溢れる話しぶりで、新大学1年生には親近感を感じられたのではないかと思います。

学生アルバイト募集中

講義の最後に、ウェブテクノロジでは学生アルバイトを募集している旨の案内をしたところ、早速応募がありました。面接で話をしてみると非常に優秀で、即採用となりました。即戦力になるスキルを持っているので、さっそくあるアプリの開発主担当に抜擢したところ、仕事を楽しんでくれているようです。

お客さんに近いポジションで開発の仕事を体験してみたいという学生さんからの応募をお待ちしています。

2020/06/16 更新 |