創立22年目のウェブテクノロジは、実はITの博物館だった?

2月13日、ウェブテクノロジは22周年を迎えました。22年前(1991年)がどんな年だったかというと東京都の電話番号が10桁になったり、都庁が今の新宿に移ってきた年です。当時の文京区、小石川のオフィスからの引越しの時に箱に詰められ、なんやかんやで21世紀の今まで眠っていた書籍の山が、このたび発掘されました。いやもう、一言で言うなら「歴史」です。

Microsoft Windows98(英語版)

Microsoft Windows98
まず出てきたのが、今となっては3世代前のOSとなるWindows98です。英語版で、しかも「未開封」です。何故に英語版で、しかも未開封なのかは誰も知りませんでした。そもそも「買ったっけ?」という話も…。

箱の横の動作要件のところにはこう書いてあります。

  • CPU : 486DX/66MHz以上
  • メモリ : 16MB以上
  • HDD : 最低175MB以上

今やスマートフォンでもCPUが「GHz」の時代になりました。技術革新の速さをよく「ドッグイヤー」と言いますが、このパッケージはそれを如実に物語っています。

INTERNET MAGAZINE 創刊号

次に出てきたのがインプレスが発行していた「インターネットマガジン」の創刊号。1994年9月17日発行となっていますから今から18年前。今では当たり前のインターネットも当時は一部の人しか使うことが出来なかった最先端技術でした。特集は「これがインターネットの世界だ」「パソコンではじめるインターネット」です。

記事の中では今となってはあまり耳にしなくなったニュースグループ、Gopher、ネットサーフィンなどといった単語が飛び交っています。広告のそこかしこにフロッピーディスクの写真が写っていたり、230MBの「大容量」MOの広告が出てたりするあたりにも時代を感じます。

N88-日本語BASIC(86)コンパイラ(Ver.6.0)

N-88日本語BASIC(86) コンパイラ Ver.6.0更に時代はさかのぼります。今度はソフトウェアが出てきました。NECがPC-9800シリーズ用にリリースしていたN88-日本語BASIC(86)のコンパイラです。時代が時代だけにNECのロゴも旧ロゴ。

パッケージの中身も当然フロッピーです。しかも5インチです。

「5インチディスクのメディアなんて、もう読めないよねー」とおっしゃる方もいると思いますが、実はウェブテクノロジでは読めちゃうんですね。理由は後述します。

日経バイト 創刊号、創刊前・夏号

日経バイト創刊号そして今回の目玉?がこの日経バイトの創刊号と創刊前・夏号です。創刊号はなんと1984年10月1日発行、28年前!ロサンゼルスオリンピックが開催された年、というのですからすごい!

パラパラとめくってみましたがニュースの項目に「IBMがPC/ATを発表」とか書いてあったり、初代Apple MacintoshとAppleⅡの広告が出ていたり、背表紙の広告が富士通のFM-77だったりと…とにかくページをめくるたびに思わず声が出てしまうほどの内容です。

日経バイト創刊号 TK-80目を引いたのが「写真で見る草創期のパーソナル・コンピュータ」という記事。(今の我々からすれば、この号の最新機種ですら「草創期」な気がしますが…)

知る人ぞ知るNECの「トレーニングキット TK-80」が写真入りで掲載されています。このキットはROMが0.75KB、RAMが0.5KBを搭載し、16進のキーボードでデータを入力するコンピュータで、価格の安さも相まって爆発的なヒットとなったことで有名です。

他にも様々な記事が掲載されていますが、今のパソコン雑誌と違ってハードウェア、それも自分でICやコンデンサを配線するようなハードウェアが回路図入りで掲載されていたのが印象的でした。

 

このように、古めの箱を開けるととにかく色々出てくるのが弊社ウェブテクノロジなのですが、オフィスの一角に歴史的価値のある物がずらっと並んでいる棚があります。我々が「98博物館」と呼んでいるところです。先程「5インチフロッピーが読める」と書いたのは、ここに山のように5インチが読めるPCがあるからなんですね。

98博物館

NECのPC-9801(無印)や、大容量130MB(ギガじゃありません)SCSIハードディスク等がところ狭しと並べられています。中には5インチどころか8インチフロッピードライブ、なんて代物もあったりします。

 

ちなみに、こういうものがどんどん出てくるので、整理が一向に進まなかった、というのは言うまでもありません。

タグ | 2020/06/16 更新 |