OPTPicture開発ストーリー

フィーチャーフォン向け画像変換サービス「OPTPicture」は2023年12月31日をもってサービスを終了いたしました。
長らくのご愛顧誠にありがとうございました。

開発までの道のり
画像最適化技術の開発のきっかけ

OPTPicture開発ストーリー 小高輝真氏インタビュー

画像最適化技術の開発のきっかけ

「OPTPicture」の最大の競争力である「高画質」、それを実現する画像最適化技術の核を成すエンジンは1997年にリリースした「OPTPiX」の中で産声を上げていた。 10年以上にわたり高画質ツールを研究開発し続けてきたウェブテクノロジの代表である小高輝真に、開発のきっかけやこれまで歩んできた道のりを聞いてみた。

小高
1995~1996年頃のことです。JPEG、GIFが浸透し、PC上でアニメ絵を閲覧する流れが興り始めていました。そんな時期に自社のオリジナルシェアウェアの開発を試みていたのですが、開発を任せていたプログラマが、かなり長い時間を減色エンジンのチューニングに費やしていました。
具体的に何をしていたかというと、彼個人の趣味でPCにストックしていた大量のアニメ絵画像の減色の実験です。いかにその画像を綺麗に減色できるか、という一人の技術者の「萌え心」がこの画像最適化技術の開発のきっかけというわけなんです。(笑)

「FINAL FANTASY VIII」開発とともに

小高
こうして1997年にリリースした「OPTPiX」は、既存のツールに比べて減色結果の美しさが抜きん出ているとゲーム業界であっという間に評判になり、広まっていきました。
そんななか、当時「FINAL FANTASY VIII」を開発中だったスクウェア(現株式会社スクウェア・エニックス)さんから、あるご相談をいただきました。
『PlayStation®向けタイトルの「FINAL FANTASY VIII」は、非常に大きなスケールのゲームだが、それをなるべく少ないCD-ROMに収めるために画像の圧縮が必要である。美しい原画の質感を損なうことなく圧縮するために、OPTPiXの採用を検討している。
OPTPiXを用いて生成した画像をPC上で表示すると非常に美しい。ところが、その画像をPlayStation®のゲームに組み込むと必ずしも美しく表示されない。この点を改良できないだろうか。』
そこから数ヶ月間、スクウェアさんにご協力をいただきながらPlayStation®向けのチューニングを行い、その結果、高い評価をいただくことができました。「FINAL FANTASY VIII」以降で使われている画像は全て「OPTPiX」で画像最適化を行ったものです。

ゲーム業界標準の必須画像最適化ツール

それから先、ウェブテクノロジはまさに画像最適化技術の中枢となって、ゲーム業界の技術成長・拡大とともに歩んできたといえるだろう。

現在「OPTPiX iMageStudio」は、任天堂、ソニー・コンピュータエンタテインメント、コナミデジタルエンタテインメント、バンダイナムコゲームス、スクウェア・エニックスなどの全ての大手ゲームメーカーで採用され、PlayStation®3、PSP®、NINTENDO DS®、Wii®、Xbox360など全てのコンシューマゲーム機に対応した、ゲーム業界標準の必携画像最適化ツールとなっている。

お客様からのニーズが「OPTPicture」の開発のきっかけに

では、それからどのような経緯で携帯向け画像変換「OPTPicture」の開発に至ったのだろうか。そのきっかけを尋ねてみた。

「実は最初から携帯用の画像変換ASPを開発しようとしていたのではないんです。お客様からニーズを教えていただいて「OPTPicture」ができたんですよ。」と小高は語り始めた。

小高
ゲーム機向けだけでなく、携帯コンテンツでも綺麗な画像というニーズはあるだろうと考えて、OPTPiX iMageStudioの携帯コンテンツ向け製品を発売したのが2003年です。携帯電話の画面サイズや容量制限は端末ごとにまちまちなので、一枚の元画像から各機種用の画像を生成する機能を搭載しました。
この『OPTPiX iMageStudio for Mobile Contents』は、待ち受け画像を多く配信しているコンテンツプロバイダさんには重宝がられたのですが、販売していくうちに、お客様から『PC用のスタンドアローン型ではなく、サーバー型のサービスを作って欲しい』という声を多くいただきました。
そこでASPタイプのサービスをスタートしたことが、現在の「OPTPicture」に繋がっています。お客様のニーズから全てがはじまった、と言えるのかもしれません。

技術者たちの熱い想いが築いたお客様との信頼関係

携帯向け画像変換。既に大手企業やベンチャー企業など競合他社がひしめく市場に、お客様のニーズに応えるべく遅れて参入していったという。すでに飽和していたかと思われる市場のなかでも、小高は「確かな手応えを感じた」と語った。
それはなぜなのだろうか?

小高
すぐに画像変換サービスを利用しているお客様から色々な要望をいただきました。携帯用の画像変換ASPといっても千差万別の要求があるんです。なかでも、静止画だけでなくFLASHでメニューを見せたい、綺麗なサムネイルを生成したいというご要望がかなりあり、サービスに取り入れました。
細かいところでは、スタンプ画像やコピーライト、会社のロゴなどを単に画面サイズに合わせて拡大縮小すると文字がボケたり見にくくなってしまうのが困る、というご意見もありましたが、これには表示画像サイズを3段階に分けるといった対応をしました。
ご要望の一つ一つに迅速に応えてきたこと、さらにトラブル時には誠心誠意の対応を心がけてきたことで、お客様との間に信頼を積み重ねられたのだと思います。今では「OPTPicture」の既存顧客である会社様から新規顧客のご紹介をいただくなど、口コミ的にも広がっています。

最高の画像変換技術「OPTPicture」

「お客様のニーズに応えたい」プロフェッショナルのこだわりが造り出した、最高の画像変換技術「OPTPicture」
確かな技術の裏に、それを支える技術者たちの熱い情熱と、お客様に向けられたあたたかい思いを感じることができた。

インタビュー クレイテプス株式会社