導入事例

フィーチャーフォン向け画像変換サービス「OPTPicture」は2023年12月31日をもってサービスを終了いたしました。
長らくのご愛顧誠にありがとうございました。

携帯画像変換事例紹介
株式会社IMJモバイル様インタビュー

「パフォーマンスとクオリティで選ばない理由がなかったですね」

―― IMJモバイル社では、既に他社の画像変換サービスを導入されていましたが、ウェブテクノロジ社のOPTPictureにご変更いただきました。今までは他社の有料サービスをどのように使っていたのでしょうか?また、他の同様なサービスと比較してみて、OPTPictureの導入の決め手になったのはどういう部分だったのでしょうか?

丸山さん:
IMJモバイル社はもともと4社が合併した会社なのですが、それぞれの事業会社が別々の画像変換エンジンを使っており、それぞれの事業会社で案件ごとに画像変換エンジンを使い分けている状態でした。

長く使っていたためパフォーマンス面での不満が顕在化してきたのと、老朽化したハードウェアの刷新に迫られたことから今回はいい機会なので改めて画像変換エンジンも見直そうという話になりました。

株式会社IMJモバイル
SI事業本部インフラサービス部部長
馬場 朱門氏

―― 既存の画像変換エンジンのいずれかに絞る、という選択肢にはならなかったのでしょうか?

馬場さん:
既存の画像変換エンジンのいずれかに統合するのでも良かったのですが、システム上、統合することで様々な移行の作業が発生することが分かりました。この際、コストや画質などを含めて、どの画像変換エンジンが最も優れているのか検討を重ねることになりました。

当然、これまで使っていた画像変換エンジンの機能はすべて網羅されていなくてはならないことと、画像変換後の画質も今まで以上に高いものを求めることになりました。また、品質に加えて変換速度や今後を見据えた機能があること、Linux OSで動かせるものであることを考えると、有料の画像変換エンジンしか選択肢はありませんでした。

さらに、これまで様々なサイトで複数の画像変換エンジンを使い分けていたのですが、システムを統合する際に、スムーズにシステム統合ができる方法を考えていました。

その際のコストが一番安く、手間がほとんどかからなかったというのがOPTPictureに決定した大きな理由です。

―― 他にも大きな決め手になった点はありますか?

馬場さん:
他の画像変換エンジンと比較して、圧倒的に違ったのは変換速度です。通常は変換速度が速いと、画質が悪くなるエンジンが多いのですが、OPTPictureは他と比べてとても画質がきれいだったんですね。

これまで使っていた画像変換エンジンのひとつは、業界内では一番画質が良いといわれている製品だったのですがそこと比較しても「OPTPictureのほうが画質も優れている」ということで社内での評価がとても良かったんです。

丸山さん:
画像変換エンジンの選定を担当したのですが、選定にあたっては綿密な比較検討表を作成し、社内で共有してポイントごとに具体的に調査させていただきました。

―― 検証に際しては、かなり多くのチェック項目を設けられていたんですよね。パラメータごとの画質など、かなり細部まで検証されており、画像変換サービスを知りつくされているという印象を受けました。

丸山さん:
はい、これまでいくつもの画像変換エンジンの検証をおこなってきた経験に基づき、OPTPictureの検証はかなり細かく行いました。

例えば、GIFに変換したときに変換後の画像の色情報が適切なのかどうか、あるいは変換後にグラデーションが綺麗にでているかなど、画像変換エンジンごとに画質比較のマトリクスを作成し様々な視点から画像品質の評価も行いました。それは、当社で使っている機能が、クライアントのサービスによって多種多様だということがあります。

馬場さん:
他社さんとの比較をさせていただいた際に、画像変換のパラメータリストや多彩な変換に関する機能面、設定方法など、ほぼすべての項目で当社の要求に合致していたことと、システム改修などのカスタマイズ対応への柔軟性も非常に高く、移行するにあたってはなんの問題もないだろうな、というのがあらかじめ見えていました。

株式会社IMJモバイル
SI事業本部インフラサービス部マネージャー
丸山 健二氏

―― 他にも良くなった点がありましたら、それはどういったところでしょうか?

丸山さん:
コスト面でも大きな変化がありましたね。実はパフォーマンスがあまりにも良いので、ライセンスをそれほど持たなくても良くなってしまったんですよね。ウェブテクノロジさんにとってはありがたくなかったかもしれないですけど…(笑)導入前は、画像変換エンジンをトータルで8ライセンス使っていましたが、OPTPictureを導入後は2ライセンスで良くなってしまったんです。画質もそうですが、あらゆるパフォーマンスが一番よかったです。

馬場さん:
しかも、8ライセンスで運用していたときよりも1.5倍以上アクセスが増えているのですが、それでも充分なパフォーマンスを出せているんです。

―― それはすごいですね!画質が良くなり、コスト的にも大幅に下がったということは、OPTPictureへの移行はかなりメリットがあったようですね。

丸山さん:
そうですね。パフォーマンスを出しつつ、クオリティも同時に出してくれる点で選ばない理由がなかったですね。

―― 既存の画像変換エンジンからのリプレースいうことですが、移行に際して社内での心配などはありましたか?

丸山さん:
OPTPictureの採用を決めたときには、ウェブテクノロジ社の柔軟性や、対応のスピードの速さまでは分かっていなかったんですけど、半年間ぐらいかけてリプレース作業をしていく中で、その対応力の高さに我々のほうがどんどん引き込まれていったという感じですね。

―― どういったところで評価が上がったのでしょうか?

馬場さん:
やはり製品が違うので、細かなところで仕様が違うというのがあったのですが、その辺りに対応するカスタマイズの速さや正確さなどがとても評価が高かったですね。またこちらの要望にもかなり細かくお応えいただきました。

―― OPTPicture愛用の他のお客様も、ウェブテクノロジ社のサポート面や対応力に魅力を感じていただけているのかなと思っています。

馬場さん:
そうですね。今まで10回以上システムのバージョンアップをお願いしましたが、一度も不具合が出ていないんですよね。システムのカスタマイズがかなり短期間なのに、不具合がまったくないというところは本当に評価できる素晴らしいところです。

また、我々が伝えた仕様に漏れがあって、サイトに実装してみたら不具合がでたことは何回かありましたが、こちらもすぐに対応をしていただいて、現在は問題なく動いている状態です。

―― 対応の速さは、かなり定評をいただいている部分ですね。

丸山さん:
そうですね。そこがすごくやりやすいところです。
実際、我々のクライアントからシステム改修のリクエストがあった時、スケジュール的にまったく余裕のない場合でも即座に対応していただけました。

また長期的移行作業の中、途中で進捗報告をいただいたり、エンジニアの方と直接お会いして、お顔も見えているというところもあり、対応に透明感があるというか…安心感がありました。

―― 今回は特に移行のスケジュールがタイトだったとのことなので、フェーズごとに区切ってこまめにリリースをさせていただいたのが良かったのですね。

馬場さん:
そうですね。

―― ありがとうございます。続いてモバイルサイトにおける画像の重要性と制作についてですが、IMJモバイル社では実際にどのような使われ方をされているのか、具体的にお聞きできますか?

馬場さん:
画像変換エンジンは、サイト構築上「ないと絶対に困る」システムの一つですね。実際にサイトで使うには、すべての画像を画像変換エンジンで変換してしまうとシステムへのリクエスト数が多くなってしまうので、ある程度に絞りたいと考えているのですが……

制作工数やサイトデザインの面からみると、画像の大きさが少しでも違っていたりするとデザインが崩れてしまうので、積極的に画像変換を利用したいようです。サイトの中で画像の占める重要度は非常に高く、デザイン性、画質、作業効率を考えるとOPTPictureを導入した意義が充分あると思います。

丸山さん:
携帯端末側で画像処理がなんでもできますっていう時代になるまでは、恐らくサイト構築上必ず利用するサービスであろうと思います。携帯端末側がリッチになってきたら、画像処理を携帯端末に任せるという選択肢もあるのですが、そこまではまだちょっと先になるかなと思うんです。

弊社の親会社であるIMJ社では、PCとモバイルのどちらからサイトにアクセスしても、ちゃんと表示されるように制作している事例がいくつもあるのですが、PCとモバイル用に画像を別々に用意するとなると、コストもかかってしまいますよね。

―― 制作側からしても、その作業を減らすことができればとてもありがたいですね。

丸山さん:
そうですね。モバイルサイトの場合、数百万画素もあるような元画像である必要はほとんどないのですが、別々に準備や管理をするとダブルコストになってしまうので、現状ではPCとモバイルで共通に数百万画素もある画像を元画像として許可しています。そんなサイズが大きな画像でも、変換にかかる速度が非常に速いというのはとてもいいところですね。

―― システム開発上のコミュニケーションや技術については全くストレスがなく進んでいたのでしょうか?

丸山さん:
OPTPictureのシステム担当者と、実際に対面で仕様を詰め、システム改修をしていただけたので、当社としては、今なにをやっているかすべてクリアになっており、安心して移行を進めることができました。コミュニケーション上、全く問題ありませんでした。

―― そのような対応が他社と違うところだったのでしょうか。

馬場さん:
そもそも他社さんではシステムのカスタマイズはできませんというところもありましたし、アプライアンスサーバー上ではシステムのカスタマイズができないので、別に専用サーバーを立ててそちらで処理をする必要があるといったお話になったこともありました。システムを統合して大きなコストメリットをだすことが目的でしたので、他社さんだとそこが大きな問題だったんですね。

―― 専用サーバーを準備するとなるとコストが上がってしまうということですね。その必要がなかったということは、その後の運用コストの削減にもかなり貢献することができたということですね。他に、サポート面についてはいかがでしょうか?

馬場さん:
とても満足しています。IMJモバイル社では自主事業の他に、パートナーとの共同事業であったり、受託開発の事業だったりとビジネスモデルが多岐に渡り、画像変換エンジンの仕様で開発環境が変わるというのが、受け入れ難いという事情があります。OPTPictureではそこを吸収していただいたというところがやはり大きかったですね。

丸山さん:
IMJモバイル社において画像変換は一般的なシステムなので、今まで使っていた機能が使えないというのは、制作サイドでは絶対に許容できません。他社システムを使っていたサイトでも、しっかり動作しているところが非常に助かりましたし、大きな安心感につながっていますね。

―― 今後OPTPictureやウェブテクノロジ社に提携してほしい機能や、期待していることがあれば教えてください。

丸山さん:
個人用に画像を表示させるだけであれば現状のままでも良いのですが、今後、エンドユーザーが自由に文字を入れたり、画像を合成したりするなど、UGC的な要望が増えてきた場合には、文字描画機能で使えるフォントの数を増やしていただけるとありがたいですね。現状では自由に使えるフリーなフォントが少ないので。

馬場さん:
画像変換に関しての要望は特にありません。しかし、Flashの機能については順次強化していただけたらと考えています。

―― 実は、ウェブテクノロジ社では独自のGUIで動的にFlashを生成できるOPTFlashという新サービスをリリースする予定です。コンセプトは「パワーポイントができればFlashがつくれる」というものです。テンプレートに依存せず、動的にFlashを生成するシステムとしてサービス提供していこうと考えています。

馬場さん:
それは良さそうですね。これからも期待しています。

―― 本日は貴重なお時間をありがとうございました!


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