OPTPiX MacroActor 7 for Game & Embedded(旧名称:OPTPiX MacroActor 7 for Mobile & Social) は、OPTPiX imésta 7 for Game & Embedded(旧名称:OPTPiX imésta 7 for Mobile & Social)で作成した「マクロファイル (*.ops)」を、コマンドラインで実行するためのツールです。
バッチファイルやJenkinsなどのフローに組み込むことで、OPTPiX imésta 7 の多彩な画像変換機能を、自動処理の一部として利用できるようになります。
OPTPiX imésta 7 for Game & Embedded の詳しい機能については、OPTPiX imésta 7 ヘルプセンターをご覧ください。
目次
実行方法
ismacro.exe がコマンドライン実行プログラムになります。
引数に、マクロファイル名をフルパスで指定してください。
【実行例1】
以下のようにして、マクロファイル macrofile.ops の内容を実行します。 ismacro.exe "c:¥macro files¥macrofile.ops" ファイルパスに空白が含まれない場合は、ダブルクオートで括らなくても構いません。 同時にエラーコードの文字列を標準出力に表示したい場合は、 ismacro.exe /i "c:¥macro files¥macrofile.ops" と /i オプションを付けてください。 |
【実行例2】
マクロファイル中で指定されている入出力フォルダは、コマンドラインの引数で動的に変更することができます。 ismacro.exe "c:¥macrofile.ops" /input_dir "d:¥image in" /output_dir "d:¥image out" のように、「マクロファイル名の後」に続けて /input_dir, /output_dir でフォルダパスを指定します。
なお、フォルダ全体ではなく特定のファイルに対してのみ実行したい場合、下記のように /input_dir にファイル名やワイルドカードを指定することもできます。 ismacro.exe "c:¥macrofile.ops" /input_dir "d:¥image001.png" ismacro.exe "c:¥macrofile.ops" /input_dir "d:¥image*.*" |
【実行例3】
その他の、マクロファイル中のパラメータの値(“set” で始まる行の指定内容)も、コマンドラインの引数で変更することができます。 ismacro.exe "c:¥macrofile.ops" /output_ext png /log 0 のように指定することで、「処理結果を PNG ファイルに出力。ログの出力はしない」という設定で実行することができます。
なお、引数指定の指定値や組み合わせなどによっては、設定結果に矛盾・不整合が生じ、動作が異常になる場合があります。指定には十分注意し、本番運用前に動作テストを必ず行ってください。 |
エラーコード
終了時に以下のエラーコードを返します。
/i オプションを付けて実行した場合は、標準出力にメッセージも表示します。
0 | 正常終了 |
1 | 起動できませんでした。 ライセンス認証エラーか、インストール情報に問題があります。 |
2 | マクロファイルの読み込みエラーです。 ファイルが見つからないか、内容に問題があります。 |
3 | 入力フォルダやファイルの指定に問題があります。 フォルダやファイルが見つからないか、ファイルを読み込めません。 |
4 | 出力フォルダやファイルの指定に問題があります。 フォルダやファイルを作成できないか、出力先がフォルダではありません。 |
5 | エラーが発生しマクロ処理が中断されました。 ログファイルを確認してください。 |
7 | オンラインアクティベーションに失敗しました。 ネットワークに問題があるか、別のPC環境で実行しようとしています。 |
255 | 原因不明のエラーが発生しました。 |
マクロファイルの作成と編集
OPTPiX MacroActor 7 for Game & Embedded で実行するマクロファイルは、必ず OPTPiX imésta 7 for Game & Embedded で作成・編集してください。
OPTPiX imésta 7 シリーズは、製品ごとに搭載機能や設定項目などに差異があるため、異なるプラットフォーム向け製品(製品名の “for” 以降が異なる)で作成したマクロファイルは正常に実行できない場合があります。
また、同一プラットフォーム向け製品同士の組み合わせであっても、それぞれのバージョンが異なると、やはり正常に実行できない可能性があるので、なるべく OPTPiX MacroActor 7 は最新のものをお使いください。
既定フォルダの活用
マクロファイル(*.ops)を下記の既定フォルダへ格納しておくと、ismacro.exe の引数へ指定する際にパスを省略することが可能です。
C:¥ProgramData¥Web Technology¥OPTPiX MacroActor 7 for Mobile & Social¥MACRO |
例えば、下記の指定はどちらも同じ結果になります。
ismacroexe “C:¥ProgramData\Web Technology¥OPTPiX MacroActor 7 for Mobile & Social¥MACRO¥convert.ops”
ismacroexe convert.ops |
※ 互換性確保のためVer.7.70以降でも「OPTPiX MacroActor 7 for Mobile & Social」のままになっています。
プラグインを使用する場合
「OPTPiXプラグインSDK」を用いて作成した「OPTPiXプラグイン」をマクロファイルで使用する場合は、プラグインモジュール(*.opi)を、必ず下記のフォルダへ格納しておく必要があります。
C:¥ProgramData¥Web Technology¥OPTPiX MacroActor 7 for Mobile & Social¥PLUGIN |
※ 互換性確保のためVer.7.70以降でも「OPTPiX MacroActor 7 for Mobile & Social」のままになっています。
機器情報を使用する場合
OPTPiX imésta 7 for Mobile & Social 32bit版で編集した「機器情報」を、マクロファイルの「マルチイメージ生成」などで使用する場合は、機器情報関連ファイルをすべて、規定のフォルダへコピーしておく必要があります。
コピー元とコピー先のフォルダは下記のとおりです。
コピー元: C:¥ProgramData¥Web Technology¥OPTPiX imesta 7 for Mobile Contents¥DEVINFO コピー先: |
※ 互換性確保のためVer.7.70以降でも「OPTPiX MacroActor 7 for Mobile & Social」のままになっています。
その他の注意点
- ismacro.exe は、必ず OPTPiX MacroActor 7 のインストール先フォルダで実行してください。他のフォルダへコピーして実行することはできません。
環境変数の「path」にインストール先フォルダを追加しておくと便利です。 - マクロファイルの設定によっては、元ファイルを削除したり、ファイルを上書きするような動作になることもあります。念の為必ず、元データをバックアップし、充分に動作テストを実施してから本番運用してください。
- ismacro.exe は、並列実行できません。連続で起動することはできますが、前の処理の終了待ち状態で待機します。
- 引数へのパス指定で、ダブルクオートで括る場合は、パスの末尾に ¥ を付けないようにしてください。Windows(MS-DOS) の bat ファイルの仕様により実行エラーになります。
○良い例: ismacro.exe /input_dir “c:¥input images”
×悪い例: ismacro.exe /input_dir “c:¥input images¥”