Version 7.4.0 リリースノート(2025/04/14)


概要

本バージョンではPSDファイルの直接インポートに対応しました。
Photoshop等のツールで作成したPSDファイルのレイヤーをセルとパーツに変換します。
この対応により PSDtoSS6 を起動しておく必要が無くなりました。

他には、編集場所の往復、移動を高速化するブックマーク機能、
セルのトリミング、同一セルの統合によりテクスチャの圧縮に繋がる機能強化を行いました。

詳細は、以下をご覧ください。

新機能

PSDファイルのインポート

Photoshop 等で保存した PSD ファイルを SpriteStudio に直接インポートすることができます。

既存のプロジェクトに追加インポートが可能

PSDtoSS6 では作成したセルマップ・アニメーションファイルは手動でプロジェクトに追加する必要がありましたが、今回のアップデートでは現在開いているプロジェクトに追加できるようになりました。
作成したセルマップ・アニメーションファイルはプロジェクトに設定された基準フォルダに振り分けられます。
指定できるオプションは PSDtoSS6 と同等です。

ss6-psdtoss6-info ファイルにも対応

PSDtoSS6 の Photoshop スクリプトで出力した ss6-psdtoss6-info ファイルも同じ手順でインポートできます。

レイヤー効果などの非破壊編集を適用する場合、通常スマートオブジェクト化が必要になりますが、スクリプトを利用することでこの手間を省くことが出来ます。
スクリプトの使い方についてはヘルプセンターのPSDtoSS6のページを参考にしてください。

使い方

PSD ファイルまたは ss6-psdtoss6-info ファイルを SpriteStudio にドロップするか「プロジェクト」メニューの「PSDインポート」を実行してください。

各オプション上でマウスオーバーして少し静止すると説明がポップアップ表示されますので参考にしてください。

詳しい使い方は追ってヘルプセンターに掲載予定です。
公開までの間は、同じ動作をするオプションを搭載した PSDtoSS6 のページも参考にしてください。

オプションの表示名が一部異なるため、以下のように読み替えてください。
左がPSDtoSS6、右がSpriteStudio の表記です。

  • sspj出力 → 新規プロジェクトを作成
  • ssae出力 → Setupデータを作成
  • テクスチャ幅、テクスチャ高さ → テクスチャサイズ
  • ssce読み込み → セルマップをマージ
  • 優先度設定 → 優先度の加算値
  • 親NULLパーツ追加 → NULLパーツを追加

ブックマーク

任意のアニメーション、パーツ、セル、フレームを登録しておき、1クリックでジャンプできる機能です。
アニメーションやパーツの数、フレームの尺が大きくなってきた時によくアクセスするものを登録しておくと移動や参照が楽になります。

使い方

アニメーション、パーツ、セル、キーをブックマークバーにドロップするか、それぞれのアイテム上で右クリックメニューを開いて「現在~をブックマークに追加」を選択して登録します。
登録されたボタンを押すと登録先にジャンプします。

1.ブックマークバーの領域にドラッグ&ドロップ

2.右クリックメニューから追加

名前の変更

登録後、右クリックメニュー → 編集で好きな名前を付けることができます。

フォルダに格納

フォルダに仕舞うこともできます。

セルのトリミング、同一セルの統合、単色セルのリサイズ

不要な透明領域を除外、ピクセルが完全一致するセルを統合、単色のセルを1×1ピクセルにリサイズ、これら3つのオプションを「セルマップの最適化」に追加しました。

特に一定間隔でアニメーションのパターンが並んだスプライトシートを取り込むケースで大きな効果を発揮します。

上記スクリーンショットの①~④が追加されたオプションです。

① セルの余白をトリミング
セル内の絵の周囲にある完全透明の領域を除外して最小サイズにします。

② ピクセル完全一致のセルを1つにまとめる
全く同じ絵のセルが複数存在する場合に1つに統合します。

③ 単色のセルを1×1にリサイズして登録
1色でベタ塗りされたセルは 1×1 にリサイズします。

④ 完全透明はすべて同じ色として扱う
このオプションは「③ 単色のセルを1×1にリサイズして登録」を有効にしている場合のみ作用します。
セルの絵がベタ塗りでなかったとしても、全ピクセルのアルファ成分が0、つまり完全に透明である場合、同じ色と認識して 1×1 リサイズの対象にします。

入力ファイルの指定を簡易化

「セルマップの最適化」は、プロジェクトファイルの場所、またはフォルダを指定して実行するようになっていますが、現在開いているプロジェクトに対して実行したいケースで便利な「現在開いているプロジェクトのパスを入力」ボタン (スクリーンショット⑤) を追加しました。
同様に出力先も変更する「入力パスから自動で設定」ボタン (スクリーンショット⑥) も追加しました。
「入力プロジェクトの場所」に設定されたフォルダの1つ上に「optimized」フォルダを作成し、その下に出力します。 例)入力パスが C:/SpriteStudio7/Projects/Test.sspj である時、C:/SpriteStudio7/optimized/Projects/Test.sspj となります。

セルマップ(テクスチャ)毎の個別設定

セルマップ設定」に下記のオプションを追加しました。
「セルマップ設定」は、セルマップ(セルの枠外で右クリック)、またはプロジェクトウィンドウのセルマップファイルの右クリックメニューから開くことができます。

最適化出力オプション」にチェックを入れると対象のセルマップに対してのみ個別の設定を行うことができます。
指定が可能なオプションは下記の通りです。

  • セルの余白をトリミング
  • セルの外周の余白
  • ピクセル完全一致のセルを1つにまとめる
  • 単色のセルを1×1にリサイズして登録
      ▶ 完全透明はすべて同じ色として扱う

改善

  • プロジェクトウィンドウ:ファイルの新規作成・複製時に、作成されたファイルを展開し、子アイテムをアクティブにするようにしました。
  • ファイル読み込み:PSDファイルを参照イメージとして読み込んだ場合、統合イメージを読み込むようにしました。

不具合修正

  • 【7.3.0以降】特定のGPU環境(主にAMD系)でマスク(v6互換)が効果しない。