概要
今回のアップデートではアニメーションデータの再利用を効率化する「テンプレート」機能を搭載しました。
またかねてから要望の多かった「クリッピングマスク」に対応しました。
新機能
テンプレート機能
任意のパーツとキーの状態をスナップショットとして保存し、任意の場所に呼び出し(ペースト)できる機能です。
具体的には以下のようなことができます。
- 異なるSSAEファイル間でのパーツ構造の流用
- よく使うモーション(キーフレーム情報)の流用
- 特定フレームのスナップショット保存と貼り付け
- クリップボードの拡張として利用
下記の動画は動きの無いパーツに対してテンプレートに登録されたジャンプ、ズーム、回転のモーションを加えていく様子を示しています。
使い方
詳しくはユーザーガイドをご覧ください。
機能追加
クリッピングマスク
一般的に従来のマスクパターンで削り取る動作とは逆で、マスクパターンの内側に絵を描画する「クリッピングマスク」に対応しました。
以下の動画では通常パーツである★が、りんご型のマスクパーツの輪郭内にクリッピングされていることがわかります。
使い方
詳しくはユーザーガイドをご覧ください。
マスク書き込みオプション
通常パーツ・メッシュパーツの絵を通常通りに描画しつつ、描かれた不透明の領域をマスクとして使えるようにする機能です。 クリッピングマスクの用途を考慮してより効率的にデータ制作できるように追加したオプションです。
以下の動画では雲が「マスク書き込み」フラグをオンにしたメッシュパーツで、★が「マスクの内側に描画」フラグをオンにして雲の不透明領域にのみ描画するように設定されています。
使い方
詳しくはユーザーガイドをご覧ください。
ウェイト再設定・自動ウェイト設定時に任意のボーン・メッシュをウェイトの対象外にするオプションを追加しました。
ロック・不可視状態にしたボーンを自動ウェイトの対象外にしたり、自動ウェイト時にボーンを動かしても指定したメッシュはウェイトを再計算しないようにできます。
これによりジョイントは1つでも、関連付けするメッシュとボーンを区別して編集できるようになります。
補足:「ウェイト編集」によってメッシュの頂点単位で影響するボーンを指定することができますが、このオプションは自動ウェイト設定を利用した際に影響させるパーツを選択できるようにするものです。
設定
環境設定 → レイアウト ページにある「ウェイトの再設定、自動設定時に対象から除外するボーン」と「ウェイトの自動設定時に対象から除外するメッシュ」オプションで除外の条件を選択します。
具体的な動作
- 「ウェイトの再設定」及び「ウェイトの自動設定」が有効でウェイトの再計算が作動する際に、指定された条件ののボーンはウェイトの割当て対象に含めません。
- 「ウェイトの自動設定」が有効でウェイトの再計算が作動する際に、指定された条件のメッシュをウェイト再計算の対象外にします。
動作例
ロックしたボーンのウェイトを対象外にする。
ロックしたメッシュを自動メッシュ設定の対象外にする。
その他
- ショートカットキー:レイアウトウィンドウの「ウェイト編集」コマンドを追加
改善
- レンダリング:スプライトシート(SSCE)で出力するSSAEのFPSにレンダリング元のアニメーションのFPSを継承するようにしました。
不具合修正
- インスタンスの編集:ウィンドウを開いたままキーがないフレームでUndo/Redoや、値が変わるフレームに移動すると意図しないキーが作られてしまう。
- レイアウトウィンドウ:ピクセルアートシミュレーションモードOnの時に、基準枠サイズxレイアウトのズーム率がビューポートのサイズを超えていると絵が出ずに黒くなる。(NVIDIA系GPUで発生を確認)
- 表示:プロジェクトの読み替え時にレイアウトウィンドウに以前の絵がノイズで表示される。(NVIDIA系GPUで発生を確認)
- バージョン指定エクスポート:CLI で –nogui オプション付きで独立動作Onのエフェクト、インスタンスパーツがあるデータを 4.2 (ssax) 指定で出力するとクラッシュする。