FAQ

機能・仕様について

VB6で作成されたアプリケーションの配布に使用できますか?

EXEpress 6 では、特定の開発環境のランタイムライブラリをWindowsシステムディレクトリ等にインストールする専用機能はサポートしていません。

ただし、ランタイムライブラリの配布形式によっては、以下のような方法でインストールをおこなうことができます。

  1. 必要なファイルをコピーするだけで動作する種類のライブラリであれば、EXEpress 6 標準のファイル解凍機能だけでインストールが可能です。
  2. ライブラリのインストールをおこなうインストールパッケージ(EXEファイル形式あるいはMSIファイル形式)が別途提供されている場合は、EXEpress 6 の「解凍後のファイル自動実行機能」を用いてインストールパッケージを起動させ、インストールをおこなうことができます。
  3. ライブラリがActiveXコントロールやCOMサーバ形式(OCXファイルあるいはDLLファイル)で、ファイルコピー後にシステムに登録する必要がある場合は、EXEpress 6 Pro に搭載されている「ActiveXコントロール/COMサーバ登録機能」を用いて、システムへの登録をおこなうことができます。
ファイルを含まない空のフォルダをEXEpress Compressorで書庫ファイルに追加することはできますか?

CABフォーマットの仕様上、空のフォルダは格納することができません。

完全に空のフォルダでなくても構わなければ、ダミーのファイルを格納するなどの対処法があります。

「拡張モジュールSDK」を使用するとどんな機能拡張が可能ですか?

SDKを利用してユーザー様の方で適切にプログラム(DLL)を開発していただくことで、以下のような機能拡張も可能となります。

  • インストール時のパスワードやシリアル番号の入力チェック
  • システムの状態に応じたファイルの書き換え
  • 解凍先フォルダを動的に変更

ただし、ユーザー様が開発されるプログラムに固有の問題に関しては、弊社では技術的なサポートはおこなっておりませんので、ご了承ください。

EXEpress 6の「拡張モジュールSDK」はどこでダウンロードできますか?
EXEpress 6 に、EXEpress CX5 の設定ファイルを引き継げますか?

インストーラの設定ファイルを含め、EXEpress CX5 のデータはほぼすべて、そのままご利用いただけます。

.NET frameworkやOfficeなどの特定のアプリやライブラリがインストールされていない場合にユーザーに通知したり、特定の処理(ライブラリのインストーラを起動、インストールを中止等)を行うことはできますか?

EXEpress 6の基本機能では対応しておりませんが、拡張モジュール機能を用いることで、ソフトウェアの有無をチェックするといった自由な起動制限処理を追加することができます。

Active Xのインストールを行うためにインストール時にレジストリの値を設定したいのですがどのようにすれば良いでしょうか?

EXEpress 6では、「regsvr32 /i」コマンド形式でのActiveXコントロールのインストールはサポートされておりません。

このような形式のインストールが必要なコントロールは、別途コントロールのインストールを行うプログラムを作成し、「自動実行」に設定してご利用ください。

Active Xのコントロールの登録の際、.ocx以外の拡張子のファイルは登録できるのでしょうか?

EXEpress 6で登録できるActiveXコントロールおよびCOMコンポーネントは、

  • DLL形式で作成されている
  • DllRegisterServer()およびDllUnregisterServer() 関数をエクスポートしており、それ単体で登録または登録解除が行える

の2つの条件を満たしたもののみです。この条件を満たしているファイルであれば、拡張子は問いません。

デジタル署名にSHA-2は利用可能でしょうか?

電子署名であればハッシュアルゴリズムは問わない仕様ですが、念のため動作検証を行った上でご利用ください。

ウィザード側で「ソフトウェア名.exe.config」ファイルを生成することは可能ですか?

申し訳ございませんがexe.configファイルの生成には対応しておりません。

生成するインストーラに特定の日時までしか利用できないよう設定することは可能ですか?

申し訳ございませんが作成するインストーラを時限式にすることはできません。

インストーラの実行ファイルのプロパティとして著作権や作者名の表示を設定することはできますか?

EXEpressで設定できるものは自己解凍の最初のページに表示されるもののみで、ファイルのプロパティから確認する著作権表示などの設定には対応しておりません。

インストーラ実行後に別の実行ファイルを起動させたいのですが、実行ファイルに「どのディレクトリにインストールされたのか」という情報を渡すことはできますか?

詳細設定の「解凍」タブにある「インストール先を次のレジストリに保存し、次回以降に解凍先フォルダとして使用する」にチェックを入れ、任意のレジストリの値を指定して下さい。該当レジストリに解凍先のパスが保存されるようになります。

インストーラをWindows 10で実行した際「WindowsによってPCが保護されました」というメッセージが表示されるのを回避する方法はありますか?

メッセージはWindows 10のセキュリティ機能「SmartScreen」の警告表示として表示されるものです。Windowsが未知のプログラムを検出した場合に高確率で表示されるものであるため、そのままでは回避することができません。

マイクロソフトでは、SmartScreenの警告対象から外すことを希望する場合は、配布するプログラムを「EVコードサイニング証明書」で電子署名するよう案内しています。EVコードサイニングの詳細につきましては、証明書発行業者にお問い合わせください。

なお、上記対策等を行った場合でも、SmartScreenの挙動について弊社で完全な保証を行うことはできません。動作につきましてはお客様側でご確認ください。

EXEpressで扱えるファイルのファイルサイズに上限はありますか?

EXEpress 6 で扱うことのできる明確な上限サイズは既定しておりませんが、1GB程度が実用限界ですので、それ以下のサイズでご利用くださいますようお願い申し上げます。

ライセンスについて

趣味でソフトウェアを制作しています。インストーラ作成に使う場合、どのライセンスを使用すればいいですか?

フリーソフトウェアのインストーラ作成に使用する場合、EXEpress 6 Proの他にEXEpress 6 Liteを無償でご利用いただけます。

シェアウェアや有償で販売するソフトウェアのインストーラ作成に使用する場合はEXEpress 6 Proをご利用下さい。

フリーソフトウェアの定義について

使用するにあたって対価の必要のないソフトウェアであり、そのソフトウェアが単体で完結した機能を持つものとします。また、単体で完結したフリーソフトウェアの機能拡張を行うようなソフトウェアもフリーソフトウェアとします。ソフトウェアには、コンピュータプログラムだけでなく、画像、音楽、テキストなどのコンテンツも含みます。

無償で配布される場合でも、商用ソフトウェア・ハードウェア製品のアップデートファイルや、商用ソフトウェアの試用版はフリーソフトウェアとは見なされません。

「デジタル署名付きインストーラ」をEXEpress 6 を使用して作成することは、可能でしょうか?

EXEpress 6 Proにはデジタル署名付きインストーラを作成する機能が搭載されています。「詳細設定:起動前の処理」の「自己解凍実行ファイルの正当性検査方法」の項目をご覧ください。

デジタル署名を付加する作業自体は、マイクロソフト社製ツールなど、他社ソフトウェアを使用することになりますので、詳細につきましては利用されるソフトウェアの説明書等をご参照ください。

なお、EXEpress 6 Liteはデジタル署名付きインストーラの作成に対応しておりません。

複数のPCにインストールして使用したいと考えていますが、ライセンス数はPCの台数分必要でしょうか?

EXEpress 6 Proは同時に実行する分のライセンス数が必要です。

例えば1人のユーザーが同時に複数台のPCでEXEpress 6 Proを実行する場合は、その台数分のライセンスが必要となります。

逆に、複数のPCにEXEpress 6 Proがインストールされていても、同時に実行するのが1つだけであれば、必要なライセンス数は1つとなります。

ソフトウェアの開発元企業と販売元企業とが異なるのですが、この場合EXEpress 6 Proのライセンスはどちらが購入すべきでしょうか?

開発元となる企業でEXEpress 6 Proをご購入下さい。

トラブル・エラー等

インストーラを実行したところ「ショートカットの登録に失敗しました」と表示されます。デスクトップ上にもショートカットが作成されません。

詳細設定の「プログラム」タブ内にある「自己解凍実行ファイルのアプリケーションマニフェスト」が「標準(管理者権限への昇格を必要としない)」になっていて、かつ「ショートカットの登録」タブ内にある「全ユーザー共通のショートカットを作成する」にチェックが入っている状態では設定が競合してしまうためデスクトップ上にショートカットが作成されません。

いずれかの設定を変更することで問題が解消します。

インストーラにデジタル署名をつけたところ、「改ざんされた」と判定され実行できなくなってしまったのですが、どうすればいいでしょうか?

詳細設定の「起動前の処理」タブにある「自己解凍実行ファイルの正当性検査方法」のプルダウンから「[デジタル署名(Authenticode)をチェック」を選択してインストーラを作成して下さい。

「実行終了後、解凍したファイルをすべて削除する」の機能がグレーアウトされて使用できません。

「自動実行するファイル」を指定していない、または自動実行するファイルの拡張子が「.exe」以外の場合、「実行終了後、解凍したファイルを全て削除する」はグレーになり選択できません。
これはプログラムファイル以外は実行後の終了待ちができないことから仕様となります。

自動実行ファイルの指定にて「.exe」以外の拡張子のファイルを指定されていないかご確認ください。