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田中圭一のゲームっぽい日常 2作目の壁は必要か?

マンガ家としてデビュー作が雑誌に掲載された後、次回作の掲載までずいぶんと苦しんだ経験がある。編集者のOKがなかなか出なかったからだ。何を描いても「デビュー作を超えていない。」という理由で、だ。

たしかに編集者の言う通りだったのだが、当時から疑問に思っていたのは「初打席でホームランを打ったら、次もホームランか場外ホームランでなければならないのか?」ということ。才能をもっともっと引き出そうとして編集者がマンガ家に対するハードルを上げている、その姿勢は理解できるのだが「根性論」のような考え方には違和感を感じていた。

初打席がホームランなら、次の打席は出塁できれば上出来、10打席で3割ヒットを打てれば合格点、くらいでいいではないか。もちろん、野球だから3割が優秀なのであって、マンガを同じアベレージで語るのは間違いなのだが、とにかく「2作目の壁」が高く立ちはだかって私はデビューこそしたものの、連載を勝ち取るまでにすいぶんと時間を食った。 続きを読む

カテゴリー: 田中圭一のゲームっぽい日常 | タグ: , | 2017/03/10 更新

田中圭一のゲームっぽい日常 デフォルトで敵がいる人

何回か転職した際、ある会社でボクの上司になる方から、こんなことを言われた。

「これから上司と部下という立場で一緒に仕事をしていくうえで、ひとつ君に約束して欲しいことがある。私がどれほど周囲と対立しようとも、君は必ず私の側に立つこと、だ。」

唐突になにを言いだすのかと思ったものの、部下は上司に従うのが組織の常なので「わかりました。」と答えておいた。 続きを読む

カテゴリー: 田中圭一のゲームっぽい日常 | タグ: , | 2017/02/13 更新

田中圭一のゲームっぽい日常 巨大ヒーロー特撮番組 その大いなる謎

『ウルトラマン』は1966年に放映が始まった日本初の巨大ヒーロー特撮番組である。(※正確にはほぼ同時期に巨大ヒーロー特撮番組『マグマ大使』も放映を開始しているのだが、同着で日本初とする。)

現在に至るまで新作が作られ続けている日本の特撮番組の金字塔と言っていい作品だ。

さて、このウルトラマンの凄い点は、2016年の最新作『ウルトラマンオーブ』に至るまで、以下に列記する基本設定やストーリーフォーマットにほとんど違いが無い点だ。 続きを読む

カテゴリー: 田中圭一のゲームっぽい日常 | タグ: , | 2016/12/28 更新

田中圭一のゲームっぽい日常 大人になってもジジイになっても好きになれないヤツ

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ボクは、食べ物に関しては好き嫌いがほとんどない子供だった。
だからといって子供が嫌うテッパンの食材であるニンジンやピーマンが好物だったわけではない。食卓に並べば残さず食べてはいたが、たいして美味しくないな、と思いながらもぐもぐやっていた。

特に子供のころ苦手だったのは酢の物だった。
きゅうりとワカメの酢の物は、しばしば食卓に並んだ。ムダに酸っぱい感じとワカメのヌルっとした食感がダメだった。もちろん、食べ残すことはなかったが、母親に進んでオーダーするようなことは絶対になかった。

同じように子供のころ苦手だったのは、ひじき(味も食感も中途半端)、ふき(繊維が気になってやな感じ)、こんにゃく(食べ物っぽくない食感がダメ)、高野豆腐(スポンジっぽい食感がイヤ)、そうめん(のどごしがキライ)、れんこん(しゃきしゃきした歯ごたえが食べ物らしくない。あと、味がない)、などなど・・・繰り返し言うが、だからと言って食べなかったわけではない。食感や味が嫌いだと思っても、空腹の方が勝ってしまい、しっかり食べていた。

それから40年近い年月が過ぎ、もう初老の域に入ったボクの味覚は大きく変わった。 続きを読む

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田中圭一のゲームっぽい日常 笑いのトレンドはループする

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名前は伏せるが3年ほど前に、若い人を中心にヒットしたギャグマンガがあった。シリアスな絵で格好いい主人公が活躍するギャグマンガ。ここ10年ほど絶えて久しい「クール系ギャグマンガ」だった。

しかしながら、私の周囲のマンガ読みや評論家は、その作品を評価しなかった。「なんら新しさを感じない。あれは過去にあった○○という作品の焼き直しだ。」というワケだ。 続きを読む

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