Windows 8を使いこなす鍵は「Windowsキー」にあり

開発の橋本孔明です。

前回の『プログラマから見た「Windows 8」とは』のエントリーから約半年が経ち、Windows 8が10月26日に発売されました。すでにご利用の方もいらっしゃるかと思いますが、Windows 95以来久々となる、大幅なユーザーインターフェースの変更で、操作にとまどった方も多いのではないでしょうか。

この大幅な操作体系の変化を反映して、すでにWindows 7同等のインターフェースに戻すソフトなども公開されているようです。もちろんこれらツールを利用して「元の環境」を取り戻すこともできますが、今後のことを考えると、せっかくですから新しい使い勝手に慣れてしまった方が便利なことも多くなっていくと思います。

今回はそんな「新しいインターフェース」を利用するのに便利なキーボードショートカットを紹介します。この他にも細かいものがいろいろあるようですが、よく使いそうなものをまとめました。

決め手は「Windowsキー」です。Windows 95から「スタート」メニューを表示するために導入されたこのキーですが、Windowsの重要な操作を行うためのショートカット用としてOSのバージョンアップとともに機能拡張されていき、Windows 8においてはiOSやAndroidにおける「ホーム キー」のような役割を得るに至りました。

新しいインターフェースも、このWindowsキーとの組み合わせで呼び出すことができる部分が多くなっています。

[Win] スタート スクリーンに戻る。
スタート スクリーン表示中は直前のアプリに戻る
[Win]+[D] スタート スクリーンまたはストア アプリからデスクトップに戻る。
デスクトップ表示の場合は全ウィンドウ最小化
[Win]+[C] 「チャーム」の表示
[Win]+[F] 「ファイルの検索」を起動
[Win]+[W] 「設定の検索」を起動
[Win]+[Q] チャームにある「検索」を呼び出す
[Win]+[H] チャームにある「共有」を呼び出す
[Win]+[I] チャームにある「設定」を呼び出す
[Win]+[K] チャームにある「デバイス」を呼び出す
[Win]+[X] システム コマンドを集めた便利なメニューの表示
[Win]+[Z] Windowsストア アプリで「アプリバー」を表示する
[Win]+[O] スレートPCなど縦横切り替えに対応している場合、縦横自動切り替えをロックする/ロックを解除する
[Win]+[Tab] Windows ストア アプリの切り替え(デスクトップ アプリは切り替え不可)
[Win]+[PgUp]または[PgDn] スタート スクリーンまたはストア アプリを表示中、スクリーンをマルチ モニタ間で移動する

新しく追加されたショートカットのほかに、Windows Vistaおよび7で「3D表示のウィンドウ切り替え」に割り当てられていた[Win]+[Tab]が役割変更されています。

また、[Ctrl]+[Esc]を押すことで、Windowsキー単体を押したときと同様の操作(スタート スクリーンの表示)ができますが、他キーと組み合わせることができないので注意してください。

システム設定関連の操作には[Win]+[X]が便利です。

 

これまでさまざまな理由でWindowsキー無しのキーボードを使っていた方も、今後はWindowsキー付きのキーボードを利用したほうが便利かもしれません。

なお、MacBookなどMacintosh用のキーボードを使う場合、CommandキーがWindowsキーとして動作します。

 

ここのところWindows 8に関してよく話題になっている「シャットダウン方法がわからない」については、[Win]+[I]で「設定」チャームを呼び出し、「電源」を選択することで行うことができます。とはいえ、ちょっと手順が面倒ですね。

そこで私は、シャットダウンするだけの簡易プログラムを作成し、タスクバーに「ピン留め」して利用しています。今回はそのプログラムもダウンロードできるようにしておきます。よければご利用ください。

» Windows8用 シャットダウンプログラムをダウンロードする
(zip形式・52KB)

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タグ | 2020/06/16 更新 |